ジャニーズの顔見せを禁じたバレーボール、規定改定の焦点だったのは……
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎嵐、NEWSは許せても
ジャニーズのチビッコの顔見せ興行をやめたとたん、強豪ブラジルに勝ったりして、なんか調子のいいバレーボール女子日本代表。よかったよかった。試合前に始まるあの意味不明のステージ、外国人選手からは悪評ふんぷんだったろうし、日本選手も恥ずかしいし。フジテレビとジャニーズの都合のためだけに、なぜバレーボールという競技が犠牲になったのか、二度と同じ轍を踏まぬよう「テレビ負の歴史」として後世に残していかなければ。どうでもいいけど、今回、大会側から「規定改定」という重い形でジャニーズに×が出されたのは、あの「セクシーゾーン」ってユニット名のせいじゃないかと思うのだが。「小さい子どもに何つう名前つけてんだ」って、とうとう堪忍袋の緒が切れたんじゃないか。セクシーゾーン……。ここでネタにするの二度目だけど、ジャニーズという「結界」を外したら、ホントありえないネーミングセンスだ。
◎強引なキャラ展開
今さら、例のSK-IIのCMについて、「五角形になってないじゃろがい!」って部分にツッコミを入れるつもりはないのだが。分からないのは、あれだけ「ミス」「欠陥」「失敗」が明らかになっているあのCMを、構わず流し続けるSK-II側の意図である。先日、知り合いの女性誌編集者がSK-IIの人としゃべっていて、何となくあのCMの話をしたら、「何のことですか?」とトボけられ、そのヒヤッとした空気に肝が冷えたと言っていた。どうやら「なかったことにする」つもりらしい。何て強引な解決法。「解決」なんかしないわけだが。
ま、代表キャラクター三人揃い踏みのCMで、撮り直しってワケにはいかんだろうしな。桃井かおりはコワいし、小雪は妊娠中でグズグズ言いそうだし。綾瀬はるかは綾瀬はるかでまた間違った図形書きそうだし。つーかあれ、シンプルに綾瀬はるかが書き出し間違っただけの話なんじゃないか。大企業のCMをも巻き込み、その「天然伝説」に新たな一ページを書き加えよう、という事務所の画策なんじゃないか。だったらスゴいな。
◎そこでブラピ?
清武巨人軍代表VSナベツネ。ジェイソンVSフレディ、エイリアンVSプレデターに次ぐB級大戦だ。みんな明らかに「ナベツネが悪い」と思っているのに、「清武に勝ち目はない」とも思ってるってのも興味深い。ザ・権力。あと、ダークなイメージを蒸し返された江川は完全なとばっちり。でも誰も同情しない。あと、ナベツネが持ってるパイプが密かに人気らしい。……と、思わぬところでいろんなとこに飛び火している清武VSナベツネであるが。あれ全部ひっくるめて「映画『マネーボール』の宣伝でした」ってことならスゴいな。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
・ココアを飲んでホッとする水嶋ヒロに胸がざわめく、その元凶
・『美魔女コンテスト』の直球すぎるネーミングが喚起するもの
・やりすぎた? 木村拓哉のニコンのCMから漂うアノ人の影