“元ヤリチン”を隠すため、横分けヘアでイクメンコンテストに応募しました!
今年3月に、このコラムの単行本『突然、9歳の息子ができました。』が発売され、担当編集のSさんが赤ちゃん雑誌メインに週刊誌、男性誌などにパブリシティーをしてくれたんですが、赤ちゃん雑誌はどこも完全に無反応! やっぱり継父で、自己破産して、バツ3で、離婚裁判中というパッと見はマイナスイメージじゃないですか。だから、ファミリー向けの赤ちゃん雑誌だと取り上げにくいのかも。けど、このコラム読んでもらえれば、オレのイクメンぶりが分かるでしょ! オレのネガティブなイメージだけで本の紹介をしない赤ちゃん雑誌は、シャレが通じないっていうかさ、ノリが悪いよな~。
それでも赤ちゃん雑誌を愛読しているんですが、男性向けの育児雑誌で「FQ JAPAN」(アクセスインターナショナル)では年に1回「Mr.イクメンコンテスト」というイベントをやっているんですよ。妻くらたまに「イクメンコンテストってどうよ?」と聞くと、「面白いから応募しなよ!」と言うので、シャレで応募することにしました。応募資格は「我こそはイクメン! と自信を持って宣言できるパパ」だけ! 簡単!
早速、ウェブ上のエントリーフォームに、プロフィールを書き込む。自己PRは「月イチで娘と赤ちゃんペンション巡りをしてる」と書きました。悩んだのは「こだわりの育児アイテム」。妻の妹が作ってくれた「手作りの前掛け」にしておきました。手作りというところがアピールポイント。あとは「育児の特技」という項目があり、よくよく読んでみると「舞台でお披露目できること」と注意書きがあります! 普通そんな特技持ってないでしょ! 悩んだ結果、「逆立ち体操」にしました。特技なのか微妙なんですが、「逆立ち」というのがキモで、特技になるんじゃないかな? 後はオレの写真。これは妻が「横分けにして好青年風にしなよ」だと! ま、どうせオレの名前をネットで検索したら確実にバレるので、書類選考で落ちるだろうと思い、髪を横分けにしましたよ!
2週間後、「FQ JAPAN」編集部からメールが届きました。驚いたことに一次選考をクリアしてしまった! メールによると応募総数は約800人で、一次選考をクリアしたのは46名! いやー、ウケるね。赤ちゃん雑誌系ではタブーなオレが、イクメン雑誌では受け入れられたのか! 選ばれた46人全員の顔写真とプロフィールがウェブ上でアップされているというので、早速見てみるとオレの顔が! ウケる!
二次選考はネット投票。ここまで来たら、バレるまで行けるとこまで行くしかない! しかし、FQ編集部はオレのことをマジで気付いてないのかね? 横分けが良かったのかも? 選ばれた46人のプロフィールを見てみると、40代はオレだけ。年齢で選ばれたのかもしれないですね。
その後、編集部から「二次選考に選ばれた人の撮影と取材があるので参加してください」とメールが来ました。撮影当日は妻が仕事で来れないので、オレとココで会場へ行くことに。会場に着くと、すでにイクメン夫婦と子どもたちが何組か撮影してました。子どもたちは頭に花を付けてかなり気合い入ってたり、なぜか着物の夫婦もいました。ある意味、家族のコスプレ撮影会のようで、見ているだけでも面白い。オレの番になったので、ココを抱きかかえて撮影。ココはダメージデニムにスパッツ、派手な色のロンTというストリート系です。珍しく泣きもせず、無事に撮影は終了!
その後、編集部の方から取材タイム。が! いきなり「今日はくらたまさんはご一緒じゃないんですね?」と言われました。バレてるじゃん! マジで恥ずかしい! 取材はプロフィールに書いたことをもとにいくつか質問されました。「オススメの赤ちゃんペンションは?」など。「アピールしたいことありますか?」と聞かれたので、「夫婦共働きで、赤ん坊を保育園に入れずに交互に娘の世話をしながら仕事してることかな」と答えると、「共働きで保育園に入れてない夫婦はいませんよ!」と驚かれました。まあ、マジメに取材受けましたが、オレの素性がバレているので落選は確実。万が一オレが選ばれたら、応募した他のイクメンから「なんでヤリチンが!」とツッコまれるだろうから、面白そうだったのに。まあ、ココと一緒に撮影できたので、これだけでもありがたい。
その後、編集部から「イクメンコンテストのファイナリスト5名決定!」というメールが来ました。恐る恐るメールを読んでみると、オレは選ばれてない! ネタとして、なぜかオレがファイナリスト5人の中に入っていれば面白いと思ったんですが、やっぱり無理かぁ。グランプリは11月2・3日に東京ビッグサイトで開催された「イクフェス2011」で発表されたそう。オレはこの「イクフェス」に行きたかったんだけど、急遽、映画の買い付けでロサンジェルスに出張になってしまいました。ま、また来年もイクメンコンテストはあるみたいだし、面白いので、また応募してみることにするか!
七三ヘアで誤魔化せると思った、叶井さんの考えがすげえ!
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