なぜNEWSの脱退を急いだ? 花道を描き始めたジャニー社長の思惑
「本人たちが決めたなら反対する必要はない」
「グループでやってて『そうじゃない』と思うのは、逆に進歩」
「縛り付けておくわけにはいかない」
とマスコミの前で、山下智久、錦戸亮のNEWS脱退を前向きに話したジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏。先日、山下の妹である山下莉奈さんが自身のブログで、「8年間と言う年月の忍耐があったのも分かってほしい」とつづり、「NEWSは”忍耐”だったのか?」とファンの怒りを買ってしまったが、ジャニー氏の発言についても、
「山Pをデビューさせるためのグループだったくせに無責任」
「結成の時も、本人たちの意志を尊重すればよかったのに」
「なぜ今解散させたの? せめて6人のツアーで、本人の口から聞きたかった」
など、反発するファンも少なくないようだ。確かにNEWSの脱退騒動に関しては、前々からうわさが飛び交っていたものの、決定・発表ともに前もって計画されていたとは考えにくい。
「脱退発表前にNEWSのメンバーに取材・撮影したと思われる雑誌やテレビが今になって視聴者の目に晒されるようになり、なんとも気まずい状況になっています。数カ月前から脱退が決まっていれば、このタイミングで山下と錦戸の写真に『NEWS』という文字が載ることはなかったはず。メンバーの不祥事でもないのに、不自然なほど急な発表となった。これには何かしら、裏があるのではと囁かれています」(スポーツ紙記者)
その一方で、急に”露出”するようになったのは、ジャニー社長本人だという。
「実は、そろそろジャニー氏が引退への花道を描き始めたと言われているのです。今回のNEWS脱退に関しても、ずっとソロ活動を願い続けてきた山下vsそれゆえ活動予定が見えなかったNEWSメンバーという、事務所としても頭を悩ませていた問題をジャニー氏の手によって解決したようです。山下は、ジャニー氏の実姉であるメリー副社長と方向性を巡ってケンカし、干される寸前でしたから」(ジャニーズに詳しい記者)
確かにここ数カ月のジャニー氏の動きは忙しい。9月には、「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」「最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物」としてギネス・ワールド・レコーズに認定され、自身の顔写真を初公開し、マスコミ界を騒然とさせた。先日には、ギネス認定を祝した新聞社のインタビューに応じ、
「僕は1日を24時間ではなく、30時間と考えて多くの仕事をこなした。普通の人なら150歳分働いた充実した人生だった」
「日本のショービジネスの進化を手がけながら、僕自身も楽しんでいる。常に競争にさらされるが、毎日が楽しくて仕方がない」(以上、読売新聞より)
「イケメンブームと言われますが、イケメンだからとタレントにした子は、ジャニーズにはいない。マッチ(近藤真彦)とかイケメンじゃないですもん」
「ブロードウェーあってのショービジネスと言われるけれど、日本から世界に認められるショーを発信していきたい。もうぼちぼち、日本が先端に行ける時代にならなきゃおかしいんです」(以上、朝日新聞より)
と話すなど、自身のキャリアに一定の自負を感じている様子が見て取れる。
さらには、氏の肝いりでデビューさせるSexy Zoneのために、KAT-TUNとKis-My-Ft2のCD発売日を遅らせるなどの力の入り様。また、自身の直系ともいわれる堂本光一や滝沢秀明の舞台を中心に帝国劇場を7カ月もジャックするなど、華々しい話題を振りまいている。
「そして、11月には赤西仁の全米デビューが控えている。いくらジャニーズタレントと言えども、アメリカでの評価は厳しいものになるだろう。それでもアメリカで勝負したかったジャニーさんの”念願”は叶う。ソロになる山下も、海外を見据えた活動が中心になるだろう」(同)
今年はKis-My-Ft2と、Sexy Zoneの2組がデビューするという異例の事態。ジャニー氏のやりたいことをすべて実現したかに見える1年だが、デビュー組に目を向けて見れば、赤西脱退後はいまいちパッとしないKAT-TUNに、未成年喫煙問題による森本龍太郎の復帰が見えないHey!Say!JUMPなど、問題は山積みだ。ジャニー氏が”引退”する前にはこれらの問題をクリアにしていってほしいものだが……。
ジャニーさん、1年間だけサイ女にジャニーズを預けませんか?
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