ジャニーズとNHKは相性が悪い!? 滑り続ける視聴率に、ファンも「出ない方がいい」
軒並み高視聴率でスタートを切り、盛り上がりを見せる秋の連続ドラマ。そんな中、10月25日にひっそりと終了したのが、KAT-TUN・中丸雄一が出演していたNHKドラマ『ラストマネー ー愛の値段ー』だ。
生命保険会社の査定人を演じた主演・伊藤英明の部下役として、出番も多くいわば”準主役”級の扱いを受けていた中丸。連ドラ出演は2009年の『RESCUE~特別高度救助隊』(TBS系)以来2年半ぶりということで、ファンの期待も高まっていたのだが、初回視聴率の7.7%(ビデオリーサーチ調べ、関東地区/以下同)から一時は5.0%にまで視聴率が落ち込み、9~10月全7回の放送で平均視聴率は6.6%。同枠のドラマがこれまでほぼ8%前後の視聴率を保ってきたことを考えると、今回の数字はなかなか厳しいものといえそうだ。
「今回の作品は、保険金案件の闇に迫る社会派ヒューマンドラマ。NHKらしく脚本もしっかりしており、演技派の出演者も多く評判も悪くなかったのですが、内容が複雑なだけにターゲットが定まらないまま、なんとなく終わってしまった感はありますね。中丸本人は『10代の子も分かるように作られているのでぜひ見て』とPRしていましたが、少なくともジャニーズファンの世代がこのドラマを見続けるのはちょっと厳しかったと思いますよ」(ドラマウォッチャー)
また、どこか世間ズレした新入社員役を熱心に演じ、一定の評価は集めた中丸だが、出番は多いものの地味な印象で特に数字には貢献できなかった様子。多少なりとも視聴率アップを期待してジャニーズタレントを起用したであろうNHKにとっては、少しガッカリという結果かもしれない。
実はジャニーズとNHKドラマは秘かに「相性が悪い」と囁かれている。09年10月に「ドラマ8」枠で放送された関ジャニ∞・大倉忠義初主演のドラマ『ROMES/空港防御システム』は、同グループの安田章大が準主役を務め、TOKIOの曲を主題歌にするなどジャニーズで布陣を固めたにもかかわらず、平均視聴率 5.2%と大惨敗。もっと過去にさかのぼれば、08年4月にジャニー社長オキニの中山優馬が主演、高田翔、森本慎太郎が出演した『バッテリー』が7.9%と少しマシな数字を持っているくらいだ。
「ファンにとっては、NHKドラマはなんとなく地味なイメージがあるんですよね。通常、民放のドラマであれば放送前の番組ジャックやイベントなど、PRも華やかで盛り上がるのですが、NHKドラマはそんなわけにはいかない。なんとなくハズレくじをひいた気になっちゃうんです。無惨な結果に終わるくらいなら出ない方がいいかも」(ジャニーズファン)
スポンサーの顔色をうかがう必要がなく、他の民放のようにジャニーズのタレントをムリヤリ起用することは少ないNHK。そんな中、来年の大河ドラマ『平清盛』に出演が決定しているのがV6・森田剛。主人公・清盛を政治的に支えた平時忠役で、出番は少ないが歴史的にも重要な役どころだという。かつては滝沢秀明や香取慎吾が主演を務めた大河ドラマも、拘束時間が長いことからオファーが来てもジャニーズ側が蹴るなど、互いの思惑がなかなかうまく噛み合わなかった部分もあり、ジャニーズにとっても久しぶりの大河となる。『ザ少年倶楽部』や『Rの法則』など、バラエティー番組ではお互い良い関係を構築しているNHKとジャニーズ事務所だけに、ドラマ部門でも両者が協力し、人気、実力ともに兼ね備えた良作を作り上げてくれる日が来ることを期待したい。
NHKさん、ファンはキラキラしてるジャニタレを見たいんですわ
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