三谷幸喜のバラエティー出まくり作戦、そろそろスベリ始めてる?
今回ツッコませていただくのは、監督を務めた映画『ステキな金縛り』の宣伝でさまざまな番組に出まくっていた三谷幸喜。
映画やドラマの宣伝があるたび、あちこちのバラエティー番組に出まくっては好き勝手をやる、というお約束が今回も炸裂していた。
こうした三谷のおふざけを最初のころは笑って見ていられたのに、それがいつからかどうにも笑えなくなってしまったのはなぜだろうか。新鮮味が感じられなくなり、狙いすぎ、「変人」コスプレをしているような「あざとさ」ばかりが気になってしまう。本人がテレビ慣れ、バラエティー慣れしすぎてしまったせいだろうか。それとも単に飽きたのか。
まず監督自身でこれだけ前面に出る人は、他にはいない。少なくとも日本には。そこをご本人は「ウケる~」と思っているのだろう。そして、「やりたい放題」で、「真顔でわざとスベッて、空気を凍らせる」「周りをドン引きさせる」ことによって、それを楽しむという本人の意向が見えてしまうだけに、見ている側は「また始まった……」という気がしてしまう。
今回も例外なく三谷の好き勝手劇場があちこちで繰り広げられていたわけだが、トドメは10月23日放送『新堂本兄弟』(フジテレビ系)。ゲスト本人が歌うラスト部分では、AKB48メンバーを従え、「Beginner」を熱唱。
顎をグッと引き、妙な眼力で正面を見据えて直立のままお経のように唱えている三谷幸喜の周りで、真顔で踊り続けるAKBメンバーたち。いやにシュールだ。と思えば、途中から真顔で激しく踊るのも、まあいつものパターンだ。
これはネット上では一部には「おもしろ過ぎる」などと絶賛されていたけれど、三谷がゲストで出た番組の視聴率は、『新堂本兄弟』7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同) 、『おしゃれイズム』(日本テレビ系)が10.7%、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)が13.0%……。
特に、『おしゃれイズム』はゲストの注目度、人気度と視聴率が比例しているという指摘もあるだけに、三谷の悪ふざけに食傷気味になっている人は、予想以上に多いのではないかという気がする。
余計なお世話ながら、心配なのは三谷幸喜という人物に対する「食傷」が、作品そのものにまで影響してしまわないかということ。ただでさえ「『ラヂオの時間』は本当に面白かったけど、最近は……」「いつも同じような顔ぶれで同じような話」という声が多いのに、三谷のバラエティー出まくり作戦によって、映画を見る前からすでにお腹いっぱいになってしまう人が多いのではないか。
そんななか、ちょっと面白かったのは、『嵐にしやがれ』で、嵐のメンバーが三谷に対して言った「三谷さんがバラエティーに出るのって珍しいですよね」というセリフ。嫌味なのか、それとも、ご本人たちが忙しすぎてテレビというものを全く見ていないだけなのか……。
(田幸和歌子)
すみません、忙しすぎて頭ん中が迷宮なんですわー
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