元極楽とんぼ・山本の復帰待望論の陰でひっそりと復帰を図るあの芸人
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎事件すら忘れてました
とんねるずの石橋がラブコールを送ったことで、にわかに「復帰待望論が囁かれている」てなことになっている極楽とんぼ山本。いるか? 山本。「油谷さん」とか、当時のテンションとクオリティで再演できる場所があるわけでもなし。歌やモノマネが上手いつっても、とりたてて「どうしても見たい!」ってレベルでもなし。「示談」のヤツが復帰できるなら、その前に「無罪」のメッセンジャー黒田じゃろがい! しかしその声は起こる気配もなし。「無罪」だったのに。「THE MANZAI」にコンビとしてエントリーしている黒田。きっと「優勝したら復帰する。でも、できなかったらこのままでかまへん」とか、またしちめんどくさいこと言ってんだろな。そういうとこが彼の「面白さ」でもあったのだが。復帰待望論が出ないってのは、彼の「そういうとこ」が響いているからだと思う。「無罪」だったのにねぇ。
◎習字教室の帰り
他を寄せ付けぬ強さを見せた、体操の内村航平。しかしあの日本代表のジャージは、何か泥の飛沫で汚れてるような変なデザインだ。ま、競技の現場で見ると、さすがに泥には見えないが。「テーブルマーク」とかいう食品会社のCMで、代表ジャージ姿で食べ物をチンする内村航平は、ヘッドスライディングで汚れた服のまんま、おやつチンしてる部活帰りの息子にしか見えない。「着替えてから食べなさいッ!」というお母さんの怒声が聞こえてきそう。あのジャージ姿で出演するなら、食べ物よりも、洗剤か手洗い石鹸のCMの方が効果あると思う。
◎アイコン発見
中日ドラゴンズの選手って、なんか他チームよりカワイイ感じがする。そんなに野球に興味もないし、あまり選手をじっくり見たこともなかったので、その「カワイイ」がどこから発生してるのか、今までよくわからなかったのだが、原因がやっとわかった。帽子のてっぺんのポッチのせいだ。幼稚園の帽子とかでよく見る、あの、地の色とてっぺんのポッチの色が別の帽子。あれは「幼」の標榜だと思う。大の大人が被るもんじゃない。ガタイのいい野球選手も、あれを被るとたちまち幼児にしてしまうほどの発破力。てっぺんポッチの帽子の威力、おそるべし。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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