お昼のNHKで再確認した、「頑張らない」タレント・安めぐみのありがたさ
今回ツッコませていただくのは、東MAXこと東貴博との結婚報道で話題の安めぐみ。10月18日放送のNHK『ひるブラ』にゲスト出演したのだが、その日のテーマは「都会の真ん中で体感 昭和エレガンスの舞台」。
「昭和」と「エレガンス」と「安めぐみ」ってもう、ピッタリすぎて、テーマからして反則技にも見える。「昭和エレガンス」なドレス姿もよく似合っているし、おっとりした振る舞いも、ゆっくりの口調も、本当に「昭和エレガンス」。こういう昼のレポートにピッタリのゲストだと思うのだが、改めて見ると、安めぐみは今のタレントにしては珍しいほど「頑張っちゃってる」感がない。
昭和8年に朝香宮の邸宅として建てられ、その後吉田茂の公邸、迎賓館などとして用いられた東京都庭園美術館を「ひるブラ」しつつ、エレガンスな暮らしぶりを体感するという内容なのだが、安めぐみの積極的なコメントはほとんどナシ!
基本的に受け身で、自ら口を開かず、司会者の言葉をそのまんまオウム返しするだけ。内容的には何も言ってないけど、繰り返してくれることで司会側は同意してもらったような気になりそう。
高い声でキャピキャピはしゃぐでもなく、大きなリアクションをとるわけでもなく、常にゆっくり。また、リアクションで出てくる言葉も「お?」「おお」「おお~」「ほぉ~」「ほうほう」と、やっぱり古めかしい。「ほうほう」にいたっては、あまりに感情がこもっていないために、ややバカにされてんじゃないかという気もしてくるほどだ。
しかも、おそらく「昭和エレガンス」のテーマに合わせてやっているわけじゃなく、以前、NHKの昼番組で見たときもやっぱり同じ感じだったことを思い出す。
グラビアタレントやアイドルも、いまどきは気の利いたコメントがきっちり言えたり、ツッコミもできたり、司会まで上手にできてしまう人もいる時代だが、単なるオウム返し&感情のこもらない「おお」「ほうほう」だけでゆっくりと返してくれる女性のなんとありがたいこと。
「本当は全然話を聞いてないだろ」なんて思いつつも、共演者も視聴者も、なんだか安らぐ。お昼時にピッタリの逸材ではないか。
昭和というより、いまにも「わらわ」とか言い出しそうな、古いフィクションの世界の姫様のような雰囲気の安めぐみ。札束で汗をふく東MAXとの「キャラクター」コント、案外しっくりきそうな気がします。
(田幸和歌子)
所詮、酒のことしか考えてないから!
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
・天然? シモネタ? 安めぐみの”イカ”トークにドキドキ!
・安めぐみ、結婚の基準は「この人と、おじいちゃんになっても○○○できるかな」
・『めちゃイケVSヘキサゴン』、不潔感プンプンだったのは……?