不文律を真っ向否定? 『笑っていいとも!』大幅リニューアルに疑問の声
タモリ司会のお昼のバラエティー番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が10月3日の放送より新体制となった。今クールは番組アシスタントの「いいとも青年隊」に、初の「ジャニーズJr.」から真田佑馬、野澤祐樹の2人が「noon boys(ヌーンボーイズ)」として起用され話題に。「いいとも青年隊」といえば、番組のオープニングテーマである「ウキウキWatching」に合わせてダンスを披露したり、各コーナーでサポーターを務めたり、コーナーの告知を行なうなど、いわば番組のアシスタント的な存在。毎日登場するため、他のレギュラー陣以上に顔や名前を覚えてもらえるチャンスも大きく、売り出し中のJr.にとってはメリットのある仕事といえそうだ。当の本人たちも「びっくりしました。でも期待に応えられるよう頑張りたいです」(真田)、「大先輩たちの中で勉強をさせていただき番組をサポートできるよう頑張ります」(野澤)と気合い十分。共に18歳のフレッシュさを武器に、新たな風を巻き起こしてくれそうだ。
この他、新レギュラーには元いいとも少女隊の芸人・渡辺直美や”ザキヤマ”としてピンでブレーク中のアンタッチャブル・山崎弘也、AKB48の”さっしー”こと指原莉乃が加入。セットも一新され、番組音楽を音楽プロデューサー・小西康陽がアレンジするなど大幅リニューアルも施された。
1982年にスタートした『いいとも』は、同一司会者による生放送の長寿番組としてギネス認定されている人気番組。しかし、ここ最近は同時間帯の『ひるおび!』(TBS系)、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)に視聴率で負ける日もあり、視聴者離れが進んでいるようだ。
また、近年では視聴率低迷に伴って司会のタモリが降板し、中居に世代交代するのではないかという報道や、番組の終了説まで飛びかっている。番組のマンネリを打破するためか、テレフォンショッキングのゲストがタモリ後方のドアからではなくスタジオの中央の階段から登場するなどテコ入れが垣間見える。また先日、タレントのローラが出演した際はなんとソファに座ってトークを展開し、ネット上でも「キャバクラみたい」「なんだか違和感だらけ」と否定的な意見が見られた。
「佐々木希が1年で離れ、オードリーが裏番組『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)に移籍など従来ではあり得ない人事が続いている。局サイドの焦りはミエミエで、何とか継続できるよう躍起になっているようにしか考えられない事態です。テレビ業界には『辛い時こそベタに徹する』という不文律があるのですが……」(芸能プロ関係者)
番組全体にテコ入れが加わっていることからも番組の”迷走ぶり”を心配する声も多い。新体制開始直後の『いいとも』だが、4日火曜日のオープニングではこんな出来事も。
「レギュラーのSMAP・中居正広が事務所の後輩である『noon boys』に『ジャニーズ? いいとも青年隊? 目指せ、羽賀研二!』と激励したんです。元青年隊とはいえ、裁判中のタレントですし、スタジオは微妙な空気に。一瞬、間が開いた後に客席から苦笑が漏れ、スタッフも大げさな笑い声でカバーしていました。先輩からの思わぬ洗礼にふたりは『頑張ります!』と健気に答えた姿が印象的でしたが、ヒヤリとしましたね」(芸能記者)
真田と野澤のふたりは、09年に結成された8人組Jr.ユニットMis Snow Manのメンバーとして活躍していた。映画『HOT SNOW』(既報)にグループで初主演するなど注目を集めていたが、中でもジャニー氏のお気に入りとうわさされている真田、野澤のふたりが今回の「noon boyz」となった経緯がある。ジャニー氏渾身のユニットが羽賀に……と凍った関係者もいるだろう。
とはいえ、これまで安定した笑いで長年に渡りお茶の間に明るさを届けていた人気番組だけに、番組終了となれば悲しむ声も続出するだろう。来年の放送開始30周年を迎えてもしばらくは継続してくれることを期待したい。
Mis Snow Manも解体?
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