旧知の記者に「この裏切り者!」市川猿之助を取り込んだA子さんの存在
46歳にして歌舞伎俳優デビューすることとなった香川照之。かつては実の父・市川猿之助に「あなたは息子ではありません」と突き放された香川だけに、今回の歌舞伎界入りはまさに悲願の達成。市川亀治郎は猿之助を、また香川の長男・政明も市川團子を襲名する。しかし、この晴れやかな金屏風会見の裏側では、家族や関係者たちの憎悪の念が渦巻いていた。
香川は猿之助が1965年に結婚した元宝塚トップスター浜木綿子との間にもうけられた一人息子。しかし程なく猿之助は”初恋の人”で09年に他界した故・藤間紫さんとの同居を開始し、浜とは絶縁状態に。紫さんは当時、藤間勘十郎の妻であり、猿之助からすれば師匠の妻にあたるため、紫さんとの行く末を諦めた結果、浜と入籍していたのだった。
離婚後に香川は浜に引き取られ、歌舞伎界からは離れた道を歩むことになる。その後、猿之助は紫さんを公私に渡って支え続け、また紫さんの尽力もあって歌舞伎界のスーパースターに。約半世紀の片思いを実らせ、2000年に猿之助と紫さんは入籍している。
しかしその直後に猿之助は脳梗塞を患い、現在も闘病中の身だ。紫さんは肝不全のため他界するまで、常に猿之助をサポートし続けていた。
そして紫さんの他界後、突如猿之助に「老いらくの恋」との報道が。お相手は今回の異例人事のキーマンとも言われる、元博多座スタッフで40代女性・A子さんだ。紫さん亡き後に猿之助に急接近し、一周忌後にはかつて猿之助が紫さんと暮らしたマンションに住み込んで生活をしていた。周囲は当然大激怒で「こんな暴挙はありえない」と批判が巻き起こった。
「50年にも渡る猿之助と紫さんの関係を知っている者であれば、病床の猿之助に取り入るような行為に出たA子さんを許せるはずもありません。週刊誌などでも『愛人』と悪意ある書き方をする社も多数です。しかし当の猿之助はというと、すでにA子さんに心を奪われてしまっている。猿之助と数十年の付き合いがある演劇記者が、紫さん亡き後の猿之助とA子さんについて苦言を呈する様な記事を書いた。その後、その記者が猿之助と顔を合わせる機会があったのですが、『この裏切り者が! 二度と顔を見せるな』と怒鳴られたそうです。猿之助はそこまでA子さんに入れ込んでしまっている」(週刊誌記者)
現在では猿之助は、もはやA子さんの言うことしか聞かないとも言われる。市川家にとって神に等しい存在である猿之助だけに、周囲もどう接していいのか分からず困惑しているという。そして、どうしても長男に猿之助を継がせたかったという香川の思いにA子さんは賛成し、また香川もA子さんの立場を利用して今回の襲名に至ったのでは、という報道もあった。
このA子さんを含め、現在は猿之助を含めた3人で同居していることを明かした香川。登壇者たちの笑顔とは裏腹に、周囲の弟子たち、関係者、特に藤間流の人間や家族は、苦渋の思いで会見を見ていたという。テレビでは流れなかった歪んだ家族関係が、金屏風の裏側で展開されていたのだった。
憎しみは発酵させちゃいけないね
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
・橋田壽賀子はポスト森光子? 橋田ファミリーとジャニーズの蜜月
・筆おろし、女遊び、男色……歌舞伎役者の知られざる性事情
・初代は刺殺され、四代目は男色家! スキャンダルで見る”團十郎十二代”