男性のバイブル『私立ヤリチン学院高等科』から、”ヤれる女”の理想像を探ろう!
「他人を、自分のものさしで量ってはいけない」と、若かりしころにいなされたことはありませんか。人間はつい、他者も自分と同じ考えだと思い込んでしまうことがあります。しかし実際は、自分は焼き鳥が塩派だからといって、みんなが塩派とは限りませんし、自分が性行為に積極的だからといって、他者も積極的とは限らないのです。ましてや、近年「草食系男子」と呼ばれる人の割合が増え、ふたりきりで飲みに行こうが、自宅に招こうが、性行為をけしかけてくる気配がまるでゼロ、という状況にやきもきしている女性も多いことと思います。ヤリマンにとっては、非常にヤリにくい時代です。
ですが、いくらなんでもみんなが草食系男子とは限らないでしょう。性行為に積極的な、肉食恐竜のような男性もきっと存在するはずです。肉食系男子と言われる人々は、「ヤリチン」とも呼ばれていますね。つまり、私たちヤリマンは、ヤリチン男性に的を絞って狩りをすれば、性行為に持ち込む機会がグンとUPするのではないでしょうか。
そこで今回、私が手にとったのが『私立ヤリチン学院高等科』(尾谷幸憲著、双葉社)です。この本は、ヤリたい男性に向けて、ヤルための手練手管が書かれた、ヤリチン志願者のためのテキストです。この本を読破したヤリチン志願者は、この本に書かれているテクニックの実践を試みるでしょう。実践しなければ、1,200円+税が無駄になってしまいますから。
ということは、この本に書かれている「ヤレる女性像」に近いオンナになれば、ヤリチン男性に声をかけられる確率が格段に上がるということになります。もちろん、今さらどうこうせずとも既に「ああ、ワタシってこういうオンナだわ!」という部分もあれば、「こういうオンナが『ヤレる女』と思われているのか!」と、目からウロコの部分もありました。
まずはこの本から読みとれたのは、「スケジューリングにうるさくない女であることが重要」ということ。「一部の企業は震災以降に業績が悪化。そのため節電と称して社員を帰宅させ、残業代を払わないようにする」(本書25ページ)といった背景から、「女子を当日に呼び出してデートする、なんてことは普通無理」(24ページ)とされてきた概念がひっくり返されたのだそうです。ヒマを持て余している女性が増え、誘いやすくなったとのことですが、定時退勤うんぬんに関係なく、急な誘いにも2つ返事でOK出来るような女性が誘われやすい、ということになります。
新規男性との出会いに関しては「SNSのオフ会・ホームパーティー・立ち飲み屋」が推奨されていました(2時間目・出会いを増やす10年代のメソッドよりP33~P48)。3つすべてを取り入れずとも、どれか1つくらいは実践できそうですね。例えば私は、「落ち着いてくつろげない」という理由から立ち飲み屋を敬遠していましたが、「アットホームな雰囲気で、出会ったばかりの客が会話をしている風景がごく普通」(46ページ)と聞けば、のぞいてみる価値アリかなぁという気分になってきました。立ち飲み屋に抵抗があるという人は、SNSのオフ会もしくはホームパーティーを試してみてはいかがでしょう?
さらに、デートの際は「食欲旺盛であること」もポイントになるかもしれません。「性欲が強い女は、なぜか食欲も強い」(74ページ)という説が挙げられていて、確かに自分自身や周囲のヤリマン女性たちを見ていても、食欲旺盛な女性は性欲も強い傾向にあるようです。しかし、デート後に一戦交えることを考えると、お腹に食べ物を詰め込み過ぎて行為に支障が出てしまってはどうしよう……という懸念事項も。お腹を見られないように真っ暗にして挑むか、後背位を希望するという手段で乗り切るしかなさそうですね。
ヤリチン男性を自宅に連れ込む際には、小道具としてパソコンを駆使しましょう。私自身は、リアルにパソコンスキルが異様に低いアナログ人間なのですが、パソコンスキル高めの女性も、「パソコンの調子が悪い!」と訴えてみてください。うそも方便、能ある鷹は爪を隠す、です。「女の部屋に上がり込む術」として、パソコンの調子を尋ねるテクニックが紹介されています(98ページ)。自宅にパソコンがないという人は、これを機会に買ってしまっても良いかもしれませんね。初期設定からおねだりするという王道で自宅に連れ込めます。
それにしても、大半の男性は若くてかわいい女の子を求めているものなのですね。この本では、アラサー・アラフォー世代の男性たちが、20代前半のカワイコちゃんとベッドインしたという武勇伝がこれでもかというくらい挙げられています。そこから得たコツが、テクニックとして紹介されており、ヤリチン志願の男性が夢に浸るには最高の1冊といっていいでしょう。もし、第3弾が出るとしたら、「20代の若くてカワイコちゃんよりも、さらにヤレるのはアラサー女子である!」というテイストを希望したいところです。
菊池美佳子(きくち・みかこ)
21歳で処女のままキャバ嬢デビューをするものの、試用期間内に本指名をとれず、東武東上線沿線のキャバクラを転々とする。その後、派遣OLを得て、現在は大人のおもちゃ屋さんのコピーライターとして、ヤリマンの名誉をかけて奮闘中。
『私立ヤリチン学院高等科 いま我々はモテるために何をすべきか?』
大切なことなので二度言います。「ヤリマンにとっては、非常にヤリにくい時代です」
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