『ミュージックステーション』25周年番組で、”ワケあり”物件はどう処理された?
『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、25周年。9月16日放送では、「秘蔵映像でつづる名曲100選 1986~2011」と題した3時間スペシャルで、過去の名場面とヒット曲の映像を交えながら、番組25年の歴史を振り返った。
25年ともなると、出演者の歌手・アーティストの中には、グループから脱退したメンバーがいれば、亡くなった人がいたり、罪を犯してしまった人もいる。今回のMステ特番、そんな「ワケあり」系の出演者たちは、どんな感じで放送されていたのか。
まずは、事実上「いなかったこと」状態の扱いが長く続いていた元SMAPの森且行。近年、他の番組では森くんの映像が流され始めたが、他の番組と同じように6人のSMAPの映像は何度も流れていた。さらに、他のアーティストとMCのタモリがトークをしている後ろにも、しょっちゅう森を含む昔のSMAPが映りこんできていて、それがけっこう面白い。
現在、未成年での喫煙で無期限謹慎中のHey! Say! JUMP・森本龍太郎は、デビュー曲のVTRで全景としてちょっと映るが、モザイクやボカシ、カットなどの処理はなし。
そんな中、ほぼ映されなかった出演者もいる。まず、DREAMS COME TRUEの元メンバー・西川隆宏。ドリカム脱退後に複数の逮捕歴(覚せい剤取締法違反など)があるためか、彼が映っている部分を明らかにカットした形での処理をされていた。他のアーティストのバックに映り込んでいた箇所は、大きめに映ってしまうからか、ここはボカシ処理。
大麻取締法違反で09年に逮捕された元男闘呼組・成田昭次も同じように、元々は4人のメンバーが映っていたであろう映像を3人分でフレームカットしている。07年、09年と、覚せい剤所持・使用で2度逮捕されている元光GENJIの赤坂晃も同様の扱い。ただ、成田も赤坂も、メンバー全体が映るような映像では、ボカシやカットの処理はせず。その代わり、岡本健一や諸星和己ら他のメンバーが名前と年齢(当時○歳)のテロップが入ったが、当然そのテロップは入らない。
一方で、過去に逮捕歴はあるものの、槇原敬之(覚せい剤所持)や小室哲哉(詐欺罪)らはVTRが紹介されていた。服役中の場合はともかく、音楽活動を再開して復帰していたりする場合はOKといった判断基準があるのだろう。
そんな目で見ているものだから、自殺未遂騒動があったばかりの、元モーニング娘。加護亜依が大きく映ると、法律上の過失があるわけでもないのに、「いいのか!?」と一瞬思ってしまったり。初期AKBの元メンバーの中にも、事情があってボカシ処理をされていた人がいた。
多くの出演者がいれば、それぞれの人生があって、「ワケあり」も生まれてくる。人気アーティストの初登場シーンが続々と流れた中、今回のスタジオゲストだったEXILEや東方神起を初期メンバーでのVTRも流さなかったのも、そういう意味での「ワケあり」、「配慮」なんだろうか(EXILEは「14人メンバーでの初登場」という変化球での紹介をしていた)。
今回出演したAKB48やEXILE、Hey! Say! JUMPの現メンバー、福山雅治などに、将来「ワケあり」扱いされることが訪れないことを。そんなことを考えた25周年特別番組でした。
(太田サトル)
Hey! Say! JUMPに不穏なうわさがあるのが不安。
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