米美少女コンテスト、3歳の女児に娼婦の格好をさせた母親に非難集中!
ペドフィリア(幼児性愛者)は世の悪だとして、児童ポルノを厳しく取り締まっているアメリカ。しかしその一方で、年端もいかない子どもたちにセクシーなドレスを着せ、美を競わす美少女コンテストが全米で開催され、異様な盛り上がりを見せている。美少女コンテストに命をかける母娘の姿を追うテレビ番組も放送され、人気となっているのだが、先日、娼婦のコスチュームを着て出場した3歳の娘が番組に登場。さすがに一線を超えているとバッシングされている。
日本で美少女コンテストといえば、思春期真っ只中の清楚な少女たちがナチュラル・ビューティーを競い合うものだが、アメリカの美少女コンテストは0歳から出場可能な世界。テレビドキュメンタリー・シリーズ『Toddlers &Tiaras』では、トドラーと呼ばれる3~7歳の幼児たちが、王冠を手に入れようと奮闘する姿を追っている。
問題となっているのは、映画『プリティ・ウーマン』でジュリア・ロバーツが着用していた露出度の大きいコスチュームを着て、コンテストに出場した3歳の女児。黄色いボブのカツラとニーハイブーツまで履き、ハリウッドの路上で客引きをするというイメージで、片手を腰にあててステージの上を練り歩いたのだ。
観客は驚いた表情でステージを見つめ、ライバルの母親は引きつった表情で「私は、自分の娘に娼婦のコスチュームなんて絶対着させないわ」とコメント。審査員は笑っていたが、得点にはつながらなかったように見受けられる。
これを見たメディア監視団体・PTC(Parents Television Council)は、「まだ文字も読めないような小さな子どもが、娼婦の格好をしてセクシーに練り歩く姿を放送する。これは大問題である」と非難する声明を発表。
「我々は何年もの間、無邪気な子どもたちが性を連想させるものを押し付けられている姿を見てきた。最近では、そうさせられる子どもの年齢がどんどん下がってきている」「こんなことをさせられた子どもたちは、成長に伴い精神的に苦しむようになる。そう、統計ではっきりと出ているというのに」と述べ、美少女コンテストは子どもたちに悪影響を及ぼしていると主張した。
3歳の娘に娼婦の格好をさせ、流し目をするように指導した母親へのバッシングは、インターネット上でも広まっている。しかし母親は、米「TMZ」の取材に対して、「私はよい母親だわ」「毎週、教会にも連れて行っている。小さな子どもにスポーツを押し付けて、ケガをさせる親よりかはマシよ」と反論。娘に娼婦の格好をさせたことは事実だが、レオタードや水着よりも露出度は低いし、危害を与えたわけではないと主張し、「子どもを虐待している親もいるのよ。そういう親に注目すべきよ」と言い放った。
また、コンテストでは『プリティ・ウーマン』でエレガントな女性に変身した後のジュリアと同じドレスでステージに出たが、その部分は編集カットされたことを告白。自分が非難されるようになったのは番組のせいだと、オブラートに包みながら語った。
2009年から放送されている『Toddlers & Tiaras』がバッシング対象となるのは、実は今回が初めてではない。胸やお尻にパッドを当てて、ドリー・パートン風に着飾った女児が登場したり、髪の毛をセットされることを「痛い」と嫌がる娘を罵倒する母親の姿が放送されたりと、何かと問題視されているのだ。大手メディアも、「児童虐待に児童ポルノだ」「ソフトポルノ以外の何ものでもない」と酷評している。
泣き叫ぶ赤ん坊にヘアピースをつける母親、ベタベタと化粧をする母親。番組とは関係ないが、今年5月には「優勝するため」8歳の娘にしわ取り注射をした母親が警察の捜査を受けており、美少女コンテストが子どもに与える弊害はあまりにも大きいとも伝えられている。
美少女コンテストと聞き、「ジョンベネ殺害事件」を思い出す人も少なくないだろう。美少女コンテストの常連だった6歳の美少女ジョンベネが、クリスマスの翌日に自宅地下室で遺体となって発見されたこの事件は、15年たった今も解決しておらず迷宮入りしている。
娘を着飾らせ、コンテストに連れ回していた母親は06年、49歳で病死。コンピューター・ソフトウェア会社の経営者で億万長者である父親は今年7月、14歳年下のファッションデザイナーと再婚した。一時は娘殺しの疑惑をかけられていたこの父親は、67歳になった今もジョンベネ、そして22歳で交通事故死したもうひとりの娘の死が乗り越えられないと、米「Enquirer」の取材で告白。
謎多きジョンベネ殺害事件だが、性的暴行を受けた形跡があったことから、性を意識させる美少女コンテストに出ていたことが引き金となった可能性が高いと、今なお伝えられている。
小児性愛と親のエゴの二重の欲望を押しつけられる子どもたち
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