男が男を買うのは合法なんです!! ゲイライターが教える”定番シノギ”の実態
──「最近ウリ専使ってないけど、どうなってるのかしら」という小誌ゲイライター・アボンヌ氏の一言で始まった当企画。二丁目では一般化している”ウリ専”も、バックには闇組織、売春防止法違反である男女間の売春も横行しているという。彼らはいかに法を抜けているのか?
世界有数のゲイタウンとして知られる、新宿二丁目。昨今ではノンケ(=異性愛者)も多く集まるようになり、アンダーグラウンドとしての様相はすっかり様変わりしつつある。それと同時にお上の目にもつきやすくなったのか、新宿二丁目周辺を管轄している四谷警察署によると、バーやクラブへの立ち入り調査が毎月50軒ほど行われており、そのうちの2~3割は風俗営業法(以下、風営法)で定められた営業許可を取っていないという。確かに新宿二丁目には”叩けばホコリが出そうな店”が多いのも事実。その代表的な例が、「ウリ専」だ。
ウリ専とは、「ボーイ」と呼ばれる男性従業員がゲイの男性客に性的なサービスを行う”ゲイ向けの性風俗店”のことで、新宿二丁目周辺のみならず、全国各地に多数点在している。また、ウリ専には”出張形式”と”バー形式”があり、前者の場合は店舗のホームページなどでプロフィールをチェックし、ボーイを指名して、自宅やホテル、もしくは店舗が所有している個室でサービスを受けるのが一般的。片やバー形式のウリ専では、バー型の店舗内にボーイが10~20名ほど待機しており、気に入った子がいれば店内で指名して一緒にお酒を飲むもよし、店外に連れ出してホテルにしけ込むもよし……といったシステムになっている。
ちなみに売春防止法では、”同性間における性行為”は適用外であり、したがってウリ専ビジネスは合法といえる。そのため、ウリ専のホームページを覗いてみると、ボーイのプロフィール欄には勃起時のペニスの全長、バックタチ(=アナルセックス時に挿入する側になること)やバックウケ(=挿入される側になること)の可不可など、本番行為を前提とした記述がバッチリなされている。実を言うと、筆者もウリ専を数回利用したことがあり、偉そうに指摘できる立場ではないのだが……ここまで大っぴらにしていて、問題はないのだろうか? 都内で出張形式のウリ専を営むA氏に伺ってみた。
「何度か管轄の警察署の方とお話ししていますけど、おとがめや注意は一切受けたことがないので、ウリに関しては完全に”シロ”扱いのよう。開業するに当たって、特別な申請や手続きもしてません。バー形式の場合は『深夜酒類提供飲食店営業』の届け出が必要になるみたいですが」
深夜酒類提供飲食店営業の届け出は、一般的なバーやスナックにも義務付けられている基本的な手続き。出張形式同様、たやすく開業できてしまうのだ。このように法による規制は特にないものの、”業界内のルール”はそれなりにあるという。
「そのひとつが『ボーイの引き抜き禁止』。実際には頻繁に行われていますが、うまくやらないと痛い目に遭います。5年くらい前、とある新人のウリ専オーナーがあらゆる店から引き抜きをかけてしまって、『死ね』等の嫌がらせ電話だけでなく、物件を貸していた不動産業者にまで被害が及んだらしくて……。ヤクザが絡んでいるウリ専も多いので、甘く見ると危険。今、新宿二丁目周辺で一番はやっているTも、『博多にある本店は、U会というヤクザがバックについている』という噂」(同)
各ボーイのバックタチやバックウケの可不可はホームページでチェックできるが、”バックヤクザ”の有無はそうもいかない。「法的にはシロでも、内情は真っ黒」というウリ専も少なくないようだ。
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