サイゾーウーマン芸能テレビテレビツッコミ道場『キョクターン』は『あらびき団』の二番煎じ? 「あらびき」的センスとは 芸能 [TVツッコミ道場] 『キョクターン』は『あらびき団』の二番煎じ? 「あらびき」的センスとは 2011/07/08 11:45 TVツッコミ道場さまぁ~ずスピードワゴン矢口真里竹山隆範AMEMIYAカンニング 『クイック・ジャパン』(太田出版) 今回ツッコませていただくのは、7月3日の日曜昼下がりにTBSで放送されていた、『キョクターン』という番組。 「キョクタンとは究極のエンタテインメント」と銘打ち、「普通と大きくかけ離れたキョクタンなモノが次々登場」(番組テロップより)する番組のようだ。面白いことを「キョクタン」という言葉でざっくりくくっちゃおうということか。単発の「お試し枠」番組のようだ。 進行役は、さまぁ~ずでその他、スピードワゴン、カンニング竹山隆範、矢口真里らが出演。この顔ぶれで、どんな「キョクタン」を紹介していくのか。最初に紹介されたのは、「キョクタンなアイドル」。どんなキョクタンぶりなのかと言うと、掃除の「コロコロ」が大好きだという、「コロドル」。なんでも言ったもん勝ちの「○○ドル」界だけに、「これいっぱいいるだろ!」と一斉にツッコまれていたが、彼女は耳をびっくりするぐらい伸ばし、コロコロの柄をそこに巻き付け、手でコロコロを持たずにやりはじめた! なんでも耳が異常に伸びる体質なんだそうだ。両手が自由になるので、他の掃除なんかしながら、床は耳でコロコロ。まさかの方向からの攻撃、これは確かにキョクタンかもしれない。 次は、「笛ドル」。リコーダーを手に登場し、何をやるかといえば……。笛での「感情表現」とのこと。「悲しい時」→「……フェ~」かすれた音色がボーと出る。顔は真顔だ。「助けを求めたい時」→「フォフケテ~(ほぼ口で言ってる)」。「告白したい時」→「ポー。(笛を口から離して)好き。アナタのことが好き」……もう笛は関係ない。 スピードワゴン小沢一敬が「これ『あらびき団』(TBS系)でしょ!」「絶対『あらびき団』です!」と何度もツッコんでいたが、完全にそうだ。芸を見ている顔ぶれと撮り方(「あらびき風」といわれるヤツ)が違うだけ。演者が真顔でやりきるのも、やっぱり「あらびき」の香りがする。 さらに出て来た「丸かじりアイドル」はと言えば、ひたすらドラゴンフルーツを丸かじり。「♪まる、まる、まるかじり」という自作の曲をバックに、ドラゴンフルーツをただただかじる。口の周りは果汁やら種やらでぐっちゃぐちゃ。食べ切って、「ごちそうさまでした!」と終了する。確かに「キョクタン」かもしれないが、これもまた『あらびき団』的だ。 そしてキョクタンな面白動画を紹介するコーナーをはさみ、「あの偉人のキョクタンな一面」を紹介するコーナーへ。「○○なんですって」とモニターやフリップを使い、「ええ~!?」「マジで?」なんてリアクションとっていく見せ方と思いきや、AMEMIYAが歌にしてエピソードを紹介し始めた。 「小林一茶が夫婦の営みの回数を記録していた話」 「夏目漱石が原稿用紙の端に鼻毛を植えていた話」 「ニュートンが、ズボンを穿き忘れて外出」 などなどが、AMEMIYAの哀愁ある絶叫で歌われていく。一連の演者を見ていると、あらためて「あらびき」というくくりの発明で、どこにも収まらないものを笑いとして収納できるようにした『あらびき団』という番組はすげえなぁと再認識してしまう。 他にも都市伝説、芸人ツッコミ、屋台などのキョクタンが紹介されていたが、次回の放送はあるのだろうか。そして、「キョクタン」というくくりは定着するのか。というか、結局『あらびき団』にみんな出てたりして。AMEMIYAも、これが新ネタになっちゃったりして。 (太田サトル) 『クイック・ジャパン85 [単行本]』 さまぁ~ずも大変だ 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】 ・観光地・箱根に行っても『モヤモヤさまぁ~ず2』が旅番組にならないワケ ・平成ノブシコブシ・徳井健太のぼんやり具合に”苦虫かむ”のはあの人 ・視聴者がツッコミ役? 『極める! 田中卓志の紅茶学』の正しい鑑賞法 最終更新:2011/07/08 11:45 次の記事 正義はどこに? 「第二のO.J.シンプソン」裁判にセレブがツイッター討論 >