嵐のチャリティーイベント記事から見えてきた、「御用雑誌」のヒエラルキー
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の”欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
第82回(6/30~6/5発売号より)
作家の室井佑月と一緒にボランティアをやることにした。子どもを持つ親御さんからの依頼があれば、学校や公園で細かく放射線を図る「放射能測り隊」だ。放射線は漏れ続けているのに、何の根拠も示さず避難区域縮小を口にする細野豪志・原発担当相、被災地に行き横柄な態度、命令口調で辞任した松本龍・前復興相。ふざけるな、もう政府なんて信用できない!! 興味のある方はこちらを見てください。今週の「女性自身」の室井の連載にも書いてあるのでご一読を!!
1位「独占撮 嵐『僕らが夏をよりアツくする! 誓った笑顔の『決起集会』」(「週刊女性」7月19日号)
2位「いしだあゆみ 30年ほど前から夜も照明をつけず月明かりの下で」(「女性自身」7月19日号)
3位「山本モナ『子づくり本腰』で芸能界引退!」(「週刊女性」7月19日号)
ここ最近の芸能ニュースはAKB48にチャン・グンソク、嵐である。なんだかウンザリ。でもって6月24日~26日の3日間、嵐のチャリティーイベントが行われたのは周知の通り。各メンバーがそれぞれのテーマで授業をするという、東京ドームでの一大バラエティーである。「週女」では、このイベントの最終日に行われた打ち上げの模様をレポートしている。
スタッフを含め30人ほどが東京ドーム近くの焼肉屋に集合し、嵐の5人は上機嫌であったという。打ち上げの際、他のグループはメンバーが離れて座るらしいが、嵐5人は近くに座るのだとか。さすが仲良し5人組! っていうか普通スタッフを労うためにバラバラに座った方が「気が利いている」と思う。一般の会社だったら、これは許されない。まあ、国民的アイドルだから許そう。店から出てきた二宮クンは関係者に丁寧にお礼を述べ、マツジュンと大野クンは肩を組んでの上機嫌だったというしね。
さらに「週女」ではイベントの模様をスポーツ紙やテレビ局関係者の証言から再現する。そう、「週女」はこのイベントに”潜入”できなかったのだ。当然といえば、当然である。未だ「週女」は「週刊文春」と並ぶ、ジャニーズ敵対媒体なのだから。「報道席」をもらえるはずがない。関係者でも手配は難しくて、コネも効きづらい。今や嵐のチケットは日本で一番入手困難だという。今回のイベント動員数は計22万5,000人だったが、それでもチケット入手はできなかったのね(笑)。
一方、「セブン」では巻末のカラーグラビアでこのイベントの模様を紹介している。待遇が違う。「週女」としては、悔しいから、打ち上げは絶対に写真を撮ろう! 困難があるからこその発想の転換だ。だから「セブン」でなく「週女」がランクイン!! さらに先週の「自身」でも嵐イベントを参加ファンからの証言をまとめて誌上中継した。ってことは「自身」もチケットを入手できなかったのだろうか……。嵐チケット恐るべし、ということがよーく分かった女性週刊誌各誌の記事だった。
以前お伝えした通り、激ヤセ・赤信号無視などの奇行が話題になっていた大御所女優のいしだあゆみ。そのため精神疾患や認知症まで取り沙汰されていたが、その真相はいかに!? ついにご本人の登場である。
企画内容はドラマ『北の国から』(フジテレビ系)の主人公・五郎に学ぶ”節電対策”ってどんな企画だ。節電ファッション、ついに極まれり。そんな「?」だらけの企画の中に登場するのが、いしだあゆみである。「五郎をめぐる共演女優3人が『北の国から』で学んだ『私のエコ生活』告白」という、これまたすごいタイトルで。
無理やり感満載だが、ここでいしだは語る。「夜に電気をつけないんです。夜がきて暗くなったら月明かりですよ」。こんな生活を30年も続けているのだという。さらに、
「ときどき自分が犬じゃないかって思うときがあるんです。だって人より耳がよく聞こえる。たとえば、デジタル時計の秒が変わる音まで聞こえたりしてね。それが煩わしく感じて、時計屋さんで『この時計は絶対に音がしません』って言われたものに買い換えたり。それでいくつ時計を買ったかわからない」
いしだはこれを五感が研ぎ澄まされていると思っているらしいが、本当にそうか。時計を疑うより、自身の幻聴を疑ったほうがいい。さらにさらに、いしだは洗濯も手洗いなのだとか。自分の手の感覚で確かめながら洗わないと気が済まないらしい。そのため月の電気料は3,000円ちょっと。
これはエコか!? そもそもいしだって昔から変わっていたんだな。こうした彼女の”変人っぷり”を紹介した後、文章はこう締めくくられる。「都会のエコ生活に富良野の大自然が見え隠れした」。すごい記事だった。
今年6月いっぱいで山本モナは芸能界を引退し、不妊治療を宣言したのは既に報道されたとおり。個人的には残念だが、この判断は正しいと思う。夫は不動産投資会社社長。いかにもお金を持ってそうな肩書きだ。
だが関係者の間でこんな情報が公然と囁かれているのだ。「モナはもう妊娠しているんじゃないか」と。さらに「一度引退して、タレントではなく雑誌などを中心にした子育て文化人、カリスマ主婦路線を目論んでいる」というのだ。モナにとっては念願の文化人の仲間入り。でも8,000万円とも言われた事務所への違約金はどうなったのだろうか。
ライバル出現?
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