大作『JINー仁ー』最終回から伝わるTBSの鼻息
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎『こち亀』化したりして
視聴率は良かったけど、視聴率さえ良ければ何でもいいのか? そう詰め寄りたくなる『JINー仁ー』(TBS系)最終回。ラスト、畳みかけるようなセリフ読み上げによる辻褄合わせと、三時過ぎの『ミヤネ屋』(読売テレビ)もビックリの、数分おきで小刻みに入るコマーシャル。とりあえず、「何だよ、またお預けかよ!」と文句を言われないよう、謎は全部解いときました、それとはまた別の話で繋げさせてもらいまひょと。昭和の紙芝居のオッサン的技術で、高らかに宣言された「つづく」。つづきが楽しみ、という熱量は、明らかに視聴者よりTBSの方が大きい。5年くらい経ってもまだやってたらどうしよう。
◎すでにレコーディング済?
武井咲の出てるCMって、爽健美茶なんかもそうだけど、何か脱力モノが多いなぁ。ジャクソン5風に5人の武井咲が出て来るイオンのCMもそう。衣装やステージは70年代当時っぽいのに、歌い出した途端「いーまーこーそー」ってメロディと歌詞にズッコケそうになる。何だろうあの歌。あまりにへっぽこで、かえって続きが聞きたい。武井咲には、ぜひあの歌でCDデビューして欲しいものだ。
◎最後の見せ場
女性問題で事実上更迭となった、原子力保安院の西山審議官。「迷惑をかけるので辞します」と自らマイクの前でけじめをつける潔さは良かったが、どうせなら最後の会見では、壇上でカツラを脱いで、マイクの横にそっと置いてから去って欲しかったな。さよならのかわりに。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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