ネバーランド、死因、愛猿……いまなお注目されるマイケルの遺物
「ポップス界の帝王」と呼ばれたマイケル・ジャクソンが急死して25日で丸2年が経った。命日には、世界中で追悼イベントが行われ、オークションでは「スリラー」のプロモーションビデオで着ていた赤い革のジャケットが破格の180万ドル(約1億4,500万円)で落札されるなど、今なお多くのファンがマイケルを愛し続けている。死んでもなおファンの心に存在し続けるマイケル、彼が遺したものはほかにどんな物があるのだろうか。
一時、財政難に陥っているとうわさされたマイケルだが、2010年に英紙「News of the World」が報じたところによると、遺産総額は3億ドル(約240億円)以上。マイケルが遺した3人の子どもたち、プリンス(14歳)、パリス(13歳)、ブランケット(8歳)はそのうちの40%、一人につき3,300万ドル(約26億円)を相続することになっている。死後、最も稼いだ有名人となったマイケルには、未発表の曲がまだ残されているとも伝えられており、子どもたちの相続額は年を追うごとに、どんどん膨れ上がっている。
大スターの子どもたちは苦労せずに大金を手に出来ることから麻薬やアルコールに溺れるなど、人の道から外れてしまうことが少なくない。マイケルもそのことを懸念し、子どもたちを汚れた社会と触れさせぬようにし、パパラッチやマスコミの目からも賢明に守ってきた。遺言書には、子どもたちの後見人として最愛の母キャサリンを指名。養育を任されたキャサリンは、マイケルの意思を引き継ぎ、子どもたちに愛を注ぎ、自由に、そして厳しく育てていると伝えられている。先日、ロサンゼルスの映画撮影所で、3人の子どもたちがウィル・スミスの子どもたちとリラックスしながら談話している姿がパパラッチされたが、ハリウッドの優等生と言われるジェイデンとウィロウと交流するよう勧めたのもキャサリンなのだという。
子どもたちは今年2月に朝のバラエティー番組『Good Morning America』に出演した際、「父がやってきたことを、そのまま引き継いでいきたい」「そうすることで父の遺したものを守りたい」と発言し、真っ当に育っていると讃えられた。3人が遺産を受け取るのは30歳から開始され40歳になって全額を手にするが、昨年、長男プリンスと長女パリスの2人が、ネバーランドを買い取る意思があると伝えらたときは、多くのファンを喜ばせた。
カリフォルニア州サンタバーバラ近郊に位置するネバーランドは、1990年代にマイケルが住んでいた夢の豪邸。千代田区と同じ面積の広大なこの敷地に、マイケルは40億円近い費用をかけて動物園、遊園地を併設し、失われた子供時代を取り戻す日常を送っていた。しかし、児童性的虐待の疑いをかけられ、警察が令状も持たずに家中を捜査してからというもの、マイケルは「汚されてしまった」と気落ちを落としてしまい、05年6月にビバリーヒルズの賃貸豪邸に引っ越してしまった。主人を失ったネバーランドは荒れ果てる一方で、従業員も次々と去り、08年には投資会社コロニー・キャピタルに譲渡されたと報道。マイケルの手を完全に離れたかのように思われたが、実際に所有権を持っているのは、コロニー・キャピタルとマイケルの合資会社シカモア・ヴァレー・ランチ・カンパニーであり、マイケルは完全に手放したわけではない。昨年、カリフォルニアの議員が、丸ごと買い取り州立公園にしようという案を出すなど、ネバーランドはマイケルが遺した素晴らしい夢の場所として今なお注目を集めている。
マイケルが遺した最大のスキャンダル「死因」については、姉のラトーヤが新書『Starting Over』で、「マイケルは、”ビートルズの著作権を持っているから、いつか僕は殺されるかも”って言ってたのよ。繰り返し、何度もね」と告白。計画的な殺人事件だと主張し、注目されている。ちなみに、マイケルに麻酔薬を処方し、投与した主治医のコンラッド・マーレイは、現在も裁判にかけられている。
最後に、マイケルの遺した愛猿バブルスだが、生まれたばかりのプリンスに攻撃しようとしたため、カリフォルニアの農場に移動。03年には寂しさから自傷行為をし、動物病院に運び込まれたこともあったそうだ。農場が閉鎖された後は、フロリダ州にある大型類人猿センターに移り、現在はそこで隠居生活を送っている。昨年、『Michael Jackson and Bubbles: The Untold Story』というドキュメンタリー番組が制作され、ラトーヤがバブルズを訪ねたが、大興奮するなど、とても元気な姿を見せていた。
ちなみに、冒頭で紹介したマイケル・ジャクソンの「スリラー」のジャケットの中から、小さなコンドームが出てきたそうで、このコンドームはバブルスのものに違いないとの憶測が飛び交っている。
追加でネバーランドも。
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