カギはヒラリーの”愛人”？ 下半身写真を送った米議員の辞職カウントダウン
次期ニューヨーク市長選の最有力候補と言われてきたアンソニー・ウェイナー下院議員（46歳）が、ブリーフの中で硬く勃起したイチモツの写真を撮影し、twitterの女性フォロワーたちに送り付けた騒動。彼はタオルで局部を隠した自撮りセミヌード写真を送ったことも発覚し、病的なまでの露出好きナルシストであることが明らかになってきている。このような醜態をさらし続けているウェイナー下院議員だが、今なお議員の座にしがみついており、世間からは非難する声が上がっている。
ことの発端は、5月27日にワシントン州シアトルに住む21歳の女子大生が「ウェイナー下院議員から、下着の中で勃起したペ○スをアップで撮影した写真が送られてきた」と訴えたことで発覚。当初、ウェイナー下院議員はハッカーの仕業だと訴え、写真のイチモツは自分のイチモツであるかも定かではない、と発言していた。
しかし、6日、政治家のスキャンダルをスクープすることで知られるライターのアンドリュー・ブライトバートが、上半身裸のウェイナー下院議員の写真を、自身が運営するサイト「BigGovernment」に掲載し、「この写真はウェイナーが別の女性に送り付けたものだ。もっと性的な写真もある」という文を添えたところ、ウェイナー下院議員は、同日に会見を開くと発表。会見では、涙を流しながら自分自身で送ったものだと認め、世間をあきれさせた。
ウェイナー下院議員ははしたない写真を女性フォロワー6人に送ったと認めたが、全員、実際には会ったことがないと主張。ウェイナー下院議員は、昨年7月10日に、ヒラリー・クリントン国務長官の次席補佐官で、ヒラリーのレズビアン愛人だとゴシップされたことのあるイスラム系美女フーマ・アベディンと結婚しているが、会見では「妻は悲しみ、落胆しているが、自分のことを愛していると言っている。そして、この困難を一緒に乗り越えようと言ってくれている」と、妻の理解とサポートを受けていることを強調し、辞職はしない意向だと述べた。
しかし、涙の謝罪会見後もスキャンダルが止まることはなく、6日、ABCニュースは、テキサス州に住む26歳のシングルマザーが、イチモツを曝け出した写真を含むウェイナー下院議員のセクシーショットを、議員自身からメールで受け取ったと報道。12日には、米「TMZ」が、ウェイナー下院議員が、ワシントンD.C.にある下院議員会館地下の議員専用ジムで撮影した自撮りセミヌード写真を少なくとも1人の女性に送ったと、タオルで局部を隠した姿の議員の写真を掲載しながら伝えた。
ウェイナー下院議員は、現在リハビリ施設で専門家の治療を受けるために臨時休暇をとっており、議員という肩書は保持している。非難が殺到する中、オバマ大統領が、彼の身の振り方について意見を述べ、注目を集めた。
13日（放送は現地時間14日）、NBCネットワークのニュース番組『Today』のアンカーから、一連のウェイナー・スキャンダルについてコメントを求められたオバマ大統領は、
「彼が不適切なことをしたのは明白だ。彼は自分自身を辱めただけでなく、妻も家族も辱めたのだ。そのことは、彼も認めている」
「このような個人的なことに注意を取られてばかりいると、世間から求められているように効率的に働くことができなくなってしまう」
「今、国民の多くが、就職や住宅ローンの問題を抱えており、必死で生活している。そんな時に、このような状況に陥ってしまったウェイナーは、辞職すべきだと思う」
と語った。
大統領から促された今、ウェイナー下院議員が辞職するのは時間の問題だろうという空気が流れている。窮地に追い込まれたウェイナー下院議員だが、妻のフーマの出方次第で、命拾いする可能性がある。ニューヨーク・タイムズは8日、フーマが妊娠していると報じた。フーマは、まだ公式の場に現れていないが、もし、妊婦の彼女が国民に向かって夫の行動を謝罪し、露出をしないよう治療を受ける彼を支え、一緒に頑張っていくと言ったなら、ウェイナー下院議員は政治生命をつなぐことができるかもしれないのだ。
ウェイナー下院議員とフーマの結婚式の司祭を務めたビル・クリントン元大統領も下半身スキャンダルに見舞われているが、果たして元大統領のようにうまく乗り越えられるのだろうか。俗語でペ○スを意味するウェイナーという名前の下院議員のスキャンダルの行方を、全米がかたずをのんで見守っている。
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