今は恋愛よりも仕事一筋! マジメな佐々木喜英くんの素顔って?
「ミュージカル『テニスの王子様』」でブレークし、いまや舞台に映画にと大活躍の俳優、佐々木喜英くん。見ているだけでウットリしてしまうほど美形の彼が、同じ事務所の俳優仲間である古川雄大くんと2人だけでオーストラリア大陸を旅した様子を収めたDVD『僕たちの地球ロードin AUSTRALIA』。困難に悩みながらもそれを乗り越える男の表情は、女性ならきっとメロメロになっちゃうこと間違いなし! さらなる素顔に迫るべく、早速インタビューしてきちゃいました。
――DVD『僕たちの地球ロードin AUSTRALIA』、佐々木喜英くんと古川雄大くんの2人だけでオーストラリア大陸を旅するっていう、一見楽しそうだけど実は大変な企画だったみたいね。
佐々木喜英(以下、佐々木) そうですね。車を借りて運転するのも、食事を作ったりするのも、全部自分たちでした。ヘアメイクさんもつけなかったし。だから最初に話を聞いた時は、大丈夫かなってちょっと不安でしたね。雄大くんって、普段はすごい頼りになるんです。同い年なんですけど、俳優としては先輩で、すごい仲が良くて。仕事で一緒になるたびに、雄大くんに頼ってる自分がいたんですよ。でも今回は、僕も頑張ってみようって思ったんですよね。
――確かに、佐々木くん積極的に頑張っていたわね~。
佐々木 エアーズロックに登るのをあきらめるのも僕が提案したことだし、現地の人とも頑張って僕から英語でしゃべったり。そういうことが自分もできるんだって分かったことがうれしかったし、いつもと逆の立場で仕事ができたので勉強になりましたね。多分、僕の方が雄大くんよりも海外に行ってる回数が多いんですよ。お父さんが大学で英語を教えてるっていうのもあって、ちょっとは役に立てたかなって。
――炎天下のオーストラリア、どこが一番キツかったかしら?
佐々木 やっぱり車がパンクした時ですかね。もうホントに暑くて(笑)。まず外に出てタイヤを直そうとするんですけど、車体自体が熱くて触れない。あれ実は結構我慢してるんですけど、本当にヤケドする寸前っていうぐらい熱くて。このまま帰れなくなったらどうしようって焦りましたね(笑)。でも、最終的にはパンクしてよかったなって思えたんです。例えば東京でパンクしても、誰かが助けてくれますよね。でも今回は、普段の生活では味わえない体験をしたくて行ったので。それが十分に味わえたんだから、よかったなって。そういう試練を乗り越えることによって、自分が成長できたのがよかったです。
――今回のDVD、自分で見返してみてどうだった?
佐々木 本当に素の部分がたくさんあってびっくりしました(笑)。「ボーッとしてるなぁ」って思うところがたくさんあったんですよ。普段の僕って「ふわふわしてる」ってよく言われるんですね。それが、舞台や映画で役に入ると「全然違うね」って言われるんですけど。今回はボーッとした素の自分がたくさん入ってて、ちょっと恥ずかしいです(笑)。
――山奥に会いに行ったアボリジニのミュージシャンの男性は、映像で見ていても偉大な方だということが伝わってきたわ。素敵な出会いだったわね。
佐々木 最初に話し掛ける時は怖かったんですけど、本当に優しい方でしたね。どんなことも優しく教えてくれるんですよ。僕たちがお腹減ってたらマンゴーをくれて、「もっと食べるか」って何度も言ってくれて。周りになにもない、地平線が見えるような場所で過ごしている人って、心が穏やかになるんじゃないかなって思いましたね。東京みたいにゴチャゴチャした所に住んでいるよりも、すごくオープン。国の違いを、そういうところでも感じました。
――また海外旅行に行きたくなったんじゃない?
佐々木 そうですね。前から行きたいと思ってるのが、イタリアの青の洞窟。僕、好きな色が青なんです。部屋のインテリアとか照明も青に統一してるぐらいで。テレビで青の洞窟が出るたびに、すごく行きたくなるんですよね。でも、なかなか行く機会と時間がなくて。いつか絶対に行きたいです。
――ところで佐々木くんはどんな女性がタイプなの?
佐々木 笑顔が素敵な人かな。
――恋に落ちるポイントも笑顔?
佐々木 笑顔から入って、中身は、あまり言葉を交わさなくても、ただ隣にいるだけで安心できる人がいいんですよ。でも僕、毎日仕事のことしか考えてないので嫌がられるかも(笑)。
――でも、忙しいときほど彼女がいてくれた方がいいんじゃない?
佐々木 僕、逆なんですよ。忙しいと仕事に集中しちゃうので、彼女がいても放置しちゃうと思うんですよね。仕事一直線で、構ってあげる余裕がないんです。例えば夜中に電話したりとか、休みの日とかにデートしたりしてても、その次の日に仕事があったり、何週間か後に本番があったりすると、こんなことしている場合じゃないって思っちゃうっていうか。仕事が全部終わったらいいんですけど、先の仕事がある限り、自分に全然余裕ができなくて……。いい人と出会えるんでしょうかね(笑)。舞台の演出家さんや監督さんから、「恋愛をした方がお芝居のためになる」って何度も言われてるんですけど、なかなか出会いがないですね(笑)。
――じゃあ一日オフがあったとしても、仕事の準備になっちゃうのね。ストイックだわ~!
佐々木 台本読んだり、練習したりしてますね。ストイックっていうより、そうしないと不安なんですよ(笑)。
――佐々木くんが普段リラックスできるときって?
佐々木 お風呂に入ってるとき。あと整体、マッサージ(笑)。頭を空っぽにできるんですよ。さすがに24時間は仕事のこと考えてられないし、たまには心と体を休ませないとって。
――そういうリラックスできる時間もまた、お芝居にいい影響を与えているみたいね。
佐々木 そうですね。今回のオーストラリアでも、本当にたくさん心が動かされたんです。俳優にとって、心を動かすって一番大事なことだと思うんですよ。俳優の心が動いてなかったら、お客さんの心も動かせない。この『僕たちの地球ロード』の後に舞台に2本立ったんですけど、その舞台では、とにかく自分の感情を動かすことを意識してできました。新しい発見がたくさんあったし、次につながる素晴らしい旅でしたね。
(文/大曲智子、撮影/梅木麗子)佐々木喜英(ささき・よしひで)
1987年10月4日生まれ。東京都出身。A型。主な出演作は、2008~09年「ミュージカル『テニスの王子様』」、10年、舞台『プライド』、11年、映画『石の降る丘』、『ギャングスタ』など多数。現在、中村獅童主演の舞台『淋しいのはお前だけじゃない』に出演中。『僕たちの地球ロード In AUSTRALIA エアーズロックからキングスキャニオン、大地の神秘に触れる! 』
「赤土のエアーズロックで大地の神秘を体験したい」と、佐々木喜英と古川雄大のふたりが、スタッフの助けも借りず、ふたりきりでオーストラリア大陸を旅したドキュメンタリー。
僕たちの地球ロード In AUSTRALIA 世界最古の管楽器ディジュリドゥに触れる!
オーストラリア大陸を旅するドキュメンタリーの、ディジュリドゥ編。
6月24日、2タイトル同時発売。各3,990円【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】
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