セックスで重視するのは愛情? 相性? ヤリマン vs 童貞のセックス対談
今回の「ヤリマン肯定主義」は特別編として、生粋の童貞との対談です。普通にそれぞれの日常を送っていたら、およそ出会うことはないだろう”ヤリマン”と”童貞”とですが、「四六時中セックスをしたくてたまらない」という点では共通しています。片や卒業できない焦りに悶々とし、片やセックスの魅力に取り憑かれ……そんな2人がセックス談義をしたら果たして!?
【対談者プロフィール】
菊池美佳子(きくち・みかこ) 21歳処女でキャバ嬢に。その後セックスに目覚め、これまでの経験人数は60人。一見抜きん出た数字ではないが、常に複数のセフレと同時進行しているため、一日で3人を掛け持ちしたことも。
抜田刈(ぬきた・がり、仮名) 28歳会社員。決して出会いが少ないわけでもなく、女友達もいるのに、ここまで童貞歴を重ねてしまった。それでもめげずに筆おろしへの希望を持ち続けているのが強み。
――まずはお二人の恋愛遍歴を教えてください。
菊池 私は意外と初体験は遅くて、21歳の10月26日だったんです。早く経験したかったのに、チャンスがなくて。お相手は、その当時働いていたキャバクラに来た22歳のお客さんでした。それまで、男の人と付き合ったこともなくて、手をつなぐこともキスしたこともなかったのに、1日で最後まで全部やってしまいました。彼とはそれから数回会っただけなんですが、セックスが本当に気持ち良くて! 「これを21年間もやらなかったなんて、なんてもったいないことをしたんだろう、21年分取り戻さなきゃ」と、それ以降は思春期の男子みたくセックスのことしか考えてなかったです(笑)。相手の方と付き合いたいとも思わず、ただセックスできさえすればいい、と。
抜田 僕は、去年の夏に生まれて初めての彼女ができたんですが、セックスもせず、1カ月も続かず別れてしまいました。
菊池 もったいない! セックスに持ち込むチャンスはなかったのでしょうか?
抜田 いざ、そういう段階になったらガタガタ震えて、どうしていいか分からなくなっちゃいました。AVだとセックスまでの流れがカットで飛ぶし……。キスと、ちょっと触るところまではやったけど、その後に進もうとしたら、僕もその当時の彼女も体重が重かったせいで、ベッドの足がバキッと音を立てて折れたんです(苦笑)。
菊池 あの気持ち良さをまだ経験されていないなんて、もったいないと心底思います! 一日でも早くデビューを飾ってほしいです! 私なんて、女友達から「今夜飲まない?」と誘いが来ても、「行くけど、セフレとの予定が入ったらそっちを優先するからね!」って言ってるくらいです(笑)。
抜田 僕は、セックスに至る前に付き合って、ムード作りをして、と考えてしまうのですが、そういった恋愛の部分は菊池さんは重要じゃないんですね。
菊池 そうです! ただ単に、アノ部分がこすれるだけですごく気持ちいいんですよ! キャバ嬢時代はお客さんと片っ端から寝てましたが、あまりに気持ち良すぎて、「もしバレたら、この店で働けなくなるかも」ということすらどうでもよくなっちゃうんです。
抜田 菊池さんにとっては、マッサージみたいな感覚なんですか?
菊池 マッサージ以上のものですね。セックスは男性がいないとできませんから、ありがたみが全然違います。アダルトグッズを使って”ひとり”でするのとも気持ち良さが雲泥の差。でも意外に思われるかもしれませんが、私はセックスに「イク」を求めていないんです。それは”ひとり”の時に自分の都合のいい妄想をしながら、補うものなので。抜田さんにとっての”ひとり”は?
抜田 例えるならカップ麺ですかね。お手軽だけど、そろそろ本物のラーメン屋で食べたいなぁという感じです(笑)。
――お二人にとってセックスとはどういうものですか?
抜田 僕にとっては、セックスは愛情の延長上にあるものです。月並みだけど、相手が好きだからセックスをする、と思っているのですが……。
菊池 私は、愛情とセックスは別物だと思います。私、初めてお付き合いしたのが30歳のときで、相手のことを好きだったのですが、その方とのセックスは全然良くなかったんですよ。逆に、まったく愛のないセフレの中には、すごく気持ちいい方もいらっしゃるので、セックスは相性がすべてだと思います。
抜田 セフレと何回もセックスをするうちに、相手のことを好きになってしまうことはないのですか?
菊池 付き合いたいとは思わないですね。相手を”セフレ”という枠で見ているし、何よりも、告白なんかしたら相手に断られる可能性もありますよね。そんなことでせっかくのセフレ関係を壊したくないです。抜田さんは、ちゃんと手続きを踏んで、彼女にして、そこからセックス、という流れじゃなければ、どうしてもお嫌ですか?
抜田 このままロマンを持ち続けても、魔法を使えるようになっちゃうから……。どこかで、そういうピュアすぎる自分から卒業したいって気持ちはもちろんあるんですけど、どうしても踏み込めなくて。
――お二人ともヤリマン・童貞で苦労されていることはありますか?
抜田 女の子の下ネタに全然免疫がなくて、かわいくておとなしそうな子が赤裸々な体験を話してくると、頭が真っ白になって、勝手にショックを受けるんです。かわいい子には砂糖菓子でいてほしいっていうファンタジーを抱いていたのに、「汚れているんだぁ」って……。菊池さんは男性から「ビッチ」と敬遠されることはないんですか?
菊池 それはないですね。むしろ、女性の方が嫌な反応をしてくる人が多いです。60人斬りの話をすると、急に「キャー、私そういう話ダメなのー! やめてー!」とあからさまにカマトトぶった反応されて(苦笑)。でも、一番嫌なのは、「ヤリマンだからって誰とでもセックスする」と思われること! 私にも選ぶ権利がありますから。話は合うけど、ちょっとセックス対象じゃない、ピンとこないってことだってありますもの。
抜田 えっ、そうなんですか!? 「ヤリマン」って聞くと、誰でもいいのかと思ってました(笑)。
菊池 でも、ヤリマンであることが、私のプライドを支えているんです。私、モテない印象や、処女っぽく見られることが多いから。「あなた、私のこと処女って思ったでしょう? でも、人並みどころか、人並み以上にやってるのよ!」って(笑)。
抜田 僕は、仕事がクリエイティブ職なので、童貞特有の悶々とした気持ちのおかげで、面白いアイデアがわいてきてるとは思っています。でも、僕と違って、童貞のモヤモヤを仕事で吐き出すことができない職種の人だと、相当たまってしまうのかも。それでアイドル処女信仰や二次元に走ってこじらせていくのかな……。
――お互いの立場が入れ替わったら、やってみたいことはありますか?
菊池 1回十数万円ぐらいする高級ソープで卒業したいですね!
抜田 僕は……モテたいですね。男たちに取り合ってほしい! それぞれの男を寸止めして、たぶらかしたいですね。
菊池 寸止めなんて無理だよ、したくなっちゃうもん(笑)。
(後編へ続く)
国背負ってるのか~
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