コラム
今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

村西とおる監督が命名した、”内田裕也的”ライフスタイルとは?

2011/05/26 21:00
その際は講師としてよろしくです

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎ロハスに次ぐライフスタイル
 内田裕也の件で、ヒモ生活者のことをブログで「ロープライフ」と命名した村西とおる監督。素晴らしいネーミングセンスだ。「ロープライフ」か。こう書くと何かすごくオシャレで進化した生活体系みたいな感じがする。「BRUTUS」(マガジンハウス)とか「Pen」(阪急コミュニケーションズ)で特集されそう。ここはひとつ、ぜひ『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)で、ヒモ有名人集めて「素晴らしき我がロープライフ」って特集組んで欲しいな。ゲストは大竹まこと、松坂慶子の夫、キャンドル・ジュン、山路徹あたり。「ヒモ体質の女の見分け方」「相手の家への転がり込み方のコツ」「金の巻き上げられる夢の語り方」等々、テーマを掲げてポイントを伝授。最低大竹まことと山路徹は出てくれると思う。今すぐお電話を。


◎兄弟の在り方
 長門裕之、天国へ。昭和のワイドショーを知る世代にとっては、かなりのトラブルメーカーだったが、亡くなってみれば「愛妻家の個性派俳優」か。終わりよければすべてよし。しかし、若いころあんなに不仲だった弟・津川雅彦と、晩年すんなり急接近したのは意外だったな。年月を経てお互い丸くなったというよりは、何だかイメージアップを狙った弟に付け込まれてるように見えたが。やっぱり歳取ると心細くなるもんなのかな。若貴も晩年あんな風になるのかな。なるわけないな。

◎そんなことはない
 さかなクンが、お世話になっていた東北の漁港や水族館を訪ねる様子を、NHKのニュースで見た。その時の彼の出で立ちは、例の帽子の上にヘルメットを被るという、かなりの無理矢理。天皇陛下の前でも、帽子を被ることを許されていたというさかなクン。あの帽子は、彼のアイデンティティーであり、魂であり、生きにくい人間界で過ごす際の結界でもあるのだ。これからも東北を度々訪問予定だというさかなクン。安心して被災地で仕事をしてもらう為にも、誰かあの帽子と同じデザインのヘルメットを作ってやっちゃくれまいか。これも一つの大きな復興作業だと思う。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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最終更新:2019/05/22 19:28
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