NHK水野解説委員の講演に女性が殺到! 人気沸騰で50人のキャンセル待ち
未曾有の大震災によって、急にスポットが当たるようになった人々は少なくない。そのうちのひとりが、NHK解説委員の水野倫之氏。NHK科学文化部の原発担当として、事故直後は連日連夜NHKのニュース番組に登場し、「あの人は誰?」と週刊誌で話題となったり、あまりの出演時間の多さにツイッター上では「mizuno_nero」(水野寝ろ)タグまで登場。四六時中テレビに登場する過重労働ぶりに、睡眠時間が心配されたほどだった。
仕事ぶりも各方面から評価が高い。一瞬たりとも目を離せない福島第一原発の現状を正確に伝え、東京電力の姿勢を糾弾するという正しいジャーナリストとしての姿勢が視聴者に信頼感を与えた。それと同時に、女性視聴者からの人気も高まり「伊勢丹メンズ館から出てきたようなスーツの着こなしとバリトンボイスがたまらない」とそのビジュアルと声に心酔する者や、「みずのん」という愛称をつけ、ワードローブを把握するまでの熱心なファンもついている。
そんな話題の水野解説委員が5月某日の土曜日に横浜のNHK文化センターで、最近の宇宙ニュースについての講演を行った。水野解説委員は原発担当と同時に宇宙開発担当の記者でもある。取材をするうちに宇宙への想いが高まり、なんと平成20年のJAXA宇宙飛行士募集に応募までしてしまったそう。
会場に集まったのは、およそ140名。9割以上が女性だ。
「受講人数も当初は30人ほどの予定が、あまりの人気に定員を増やして大教室に変更したそうです。最終的には50人近くのキャンセル待ちも出て、文化センターの職員たちも水野さんの人気に戸惑っていたようですよ。女性は30代後半~40代でメイクとファッションに気合が入っていました。開演直前には前の方で香水の香りが漂っていましたよ」(実際の受講生)
中には、自分のバッグとは別に紙袋を持っている女性もいたという。まさか、みずのんへのプレゼントだろうか。当の本人といえば、歓声とともに登場するも冷静な様子で、
「私が震災前からテレビに出ていたことを知っている人は少ないのでは」
「本当は宇宙の話をしている場合じゃないが、震災前から予約をしてくれた方もいたので」
と、集まった女性陣をけん制しながらのあいさつ。受講者のほとんどが「ファン」であることを知っているようだ。講義本編は、小惑星イトカワと、トラブル続きだった探査機はやぶさの話題から始まり、ユーモアを交えながら2時間近く宇宙開発について熱く、そして分かりやすく語ってくれたと、こちらも評判は上々。
「テレビで解説中に咳き込むことがよくあるんですが、今日は咳き込んだあまりゲップも出てしまったのが見られて貴重でした! 忙しいせいか、講義の後に質問する時間もなくすぐに退室してしまったのが寂しいですが……」(30代の水野氏ファン)
隠れた根強い人気を誇りながら、生で見る機会は早々ない水野解説委員。決してイケメンではないが、仕事に没頭しプロ意識の高い姿勢が女性の琴線に触れるのだろう。しばらくは宇宙よりも原発の取材が続きそうな水野氏、彼が多忙になるというのはすなわち原発が予断を許さない状況であるということ。皮肉なめぐり合わせによって支えられている水野解説委員の人気だが、正しい原発の知識を持つ女性が増えることが彼の願いのひとつでもあるだろう。
新国民的アイドルの誕生だね
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