EXILE好きを公言する堀北真希が持ってしまう”意味”
5月1日の夜。チャンネルを替えていたら、ふと目に留まったのが、ソファにズラズラと腰掛ける全体に黒い男の集団だ。一瞬、「ホストクラブ番組?」と思ったのだが、なんのことはない、EXILEである。だが、よくよく見るとホストクラブではなく、実際には「ぜいたくなカラオケパブ」のようだった。
今回ツッコませていただくのは、戸田恵子と堀北真希が出演した5月1日放送分の『EXILE魂』(TBS系)。この日、「この時代を音楽が救う!」と題して、戸田恵子が日本に元気を届けるという名目で『アンパンマンのマーチ』を歌っていたのだが、なぜか「ダバダバ♪」などとヘンにオシャレなジャズアレンジがされていて、おなじみの曲とは全くの別モノ。「アンパンマンのマーチ」が震災直後にラジオで流されると、リクエストが殺到するなど、大人気となったことは報じられていたが、それはおそらく「子どもの歌として無防備に聞いていたのに、歌詞の深さ・強さに思わず心を揺さぶられた」という思いの人が多かったからではないだろうか。
カッコいいアレンジかもしれないが、人々が求める『アンパンマンのマーチ』は、「どう? カッコいいでしょ?」と得意げに披露されるものではない気がするし、少なくともダバダバなんかではないと思う。
しかも、ステージ上でダバダバ歌う戸田恵子は、やけに貫録たっぷりで、バーのママのような雰囲気。また、ソファに居並ぶ黒服の男たち(EXILE)は、ホストクラブの営業明けにカラオケパブで遊んで帰る人みたいに見える。
さらに悪いことに、ステージ上の「ママ」と、ママの歌に聴き入る「黒服集団」に加えて、黒服集団の中に紅一点で座っているとびきりの美人(堀北)が「ちいママ」に見えてしまうこと! これまで堀北真希といえば、凛とした美しさと清潔感があって、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「食わず嫌い王決定戦」など、バラエティーに出るときはいつでも周囲を困惑させるほど無口で、無表情で薄いリアクションを繰り返してきた。にもかかわらず、この番組ではいつになく笑顔で、ハイテンションで、別人のよう。さらに、「EXILEのファン」を公言し、彼らの歌を一緒に口ずさんでいたり、「だいたい男の人はハンバーグって言います!」など、ことごとく男の話ばかりをする。なんだか幻滅だ……。
この番組を見て「救われ」た人は、果たしてどれだけいたのだろうか。元気をなくした人の方が多かったのではないかと思えてならない。
(田幸和歌子)
ザイルを好きだと言うことで何かを失うよ?
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
・櫻井翔が堀北真希とお忍びデート!? あの大物俳優も同席で熱い一夜
・2話目以降が本当の勝負! 意外とレガってなかった『リバウンド』
・『おしゃれイズム』で大久保佳代子がみせた、瞬間的な破壊力