ジャニーズとJYJに共通する、不透明なチケット”手数料”ビジネス
「冷静に考えて、あのチケットの手数料とかおかしいと思わなかった?」
4月19日に自身のツイッターでそう疑問を呈したのが、大手レコード会社・エイベックスの松浦勝人社長。
このツイートがなされた当時は、東方神起との分裂騒動で袂を分かったジェジュン、ユチョン、ジュンスのユニット・JYJが6月7日にさいたまスーパーアリーナで東日本大震災のチャリティーコンサートを予定していたものの、JYJとエイベックスとの契約問題などで会場側が「利用許可を出すことが適切ではないと判断をいたしました」とHPで発表。コンサート中止の可能性が出てきたため、すでにチケットを購入したJYJファンが大挙して、松浦氏のツイッターに疑問や苦情を寄せている状況だった。そこで、JYJのチケット販売方法に対し、松浦氏が疑問を呈したのだ。
同公演を主催する「ザックコーポレーション」(以下、ザック社)のHPによると、チケット代金は1枚9,750円だが、内訳はチケット代金が8,500円、申込手数料・発券・郵送手数料が800円、システム使用料が450円。中止および開催延期になった場合でも払い戻し手数料300円がかかるため、購入したファンの手元には9,450円しか戻ってこないのだ。
「ザック社とJYJの所属事務所は『会場使用を妨害された』などとしてエイベックスを提訴に踏み切ったが、結局、会場を野外もしくは都内近郊に変更して開催することをHPで告知しています。現在会場を探している状態ですが、なかなか見つかりそうにない。公演は昼夜2回で、1回にファン1万人を動員するとして、2万枚のチケットが売れる。公演中止になると、600万円の返金手数料が発生します。当初は700円だった返金手数料が、いきなり300円に”値下げ”されたのも不可解ですよね。この手数料はザック社・JYJの事務所と返金の際に窓口として使われるゆうちょ銀行が分配することになります」(レコード会社関係者)
冒頭のツイートからしばらくして、「中止になったら手数料払うチケットなんてあるんですか??」という質問に対して松浦氏は「ジャニーズもそうだって、いま、誰かがツイってたよ!」と答えたが、JYJの今回のチケット販売はジャニーズ事務所が確立している”手数料ビジネス”を模倣したようだ。
「ジャニーズの場合、FC(ファンクラブ)会員に優先的に販売が行われていますが、SMAPや嵐クラスになると事実上、一般販売が行われていません。そこで、FCに入会しなければなりませんが、チケットは抽選なので、申し込み口を増やすために親や兄弟の名義で入会し、複数の会員名義を持つファンがいます。しかも、抽選販売にもかかわらず前払いで、抽選に外れると支払ったチケット代と申し込み手数料から、返金手数料が引かれて返金されます。また、JYJと同じように返金の窓口はゆうちょ銀行。そちらに手数料が引かれています」(前出同)
また、抽選に申し込むファンの数に制限はないため、コンサートの公演数を増やすほど儲かる仕組みになっているのだという。一般的には知られていない不可解なチケット手数料ビジネスだが、ファンの間では反発や疑問の声もありつつも、暗黙の了解となっている。この仕組みを確立したからこそ、ジャニーズは揺るぎない「帝国」を築くことができたようだ。しかし、同様の手法をJYJが採択したところでどのような結果が待っているのかはまだ分からない。
ファンなんて奴隷ですからね……
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