「an・an」が、復活愛のためにプロの「復縁工作」をオススメしている
春夏秋冬問わず、年中恋愛に前のめりの「an・an」が全力で送り出してきたと思われる今号の特集「いい恋の始め方 ダメな恋の終わらせかた」。好きな人を作ろう、恋をしよう、と読者は年中「an・an」に言われて疲れているのに、今度は恋の「質」を見極めようとしているようです。そういえば、こないだは「浮気」を推奨してたけど、それっていい恋orダメな恋?
<トピックス>
◎いい恋とダメ恋の違いは何?
◎絶対成功する”復活愛”マニュアル。
◎CLOSE UP! 岡本健一
■恋? テメーの顔見て出直しやがれ!
具体性のない企画や、方向性の見えない話を強引に通過させるときに「an・an」が良く使う手が「読者アンケート」。「世の中の女性の○%はこんな生活送ってますよ~」「男の本心はこうですよ~」と、実体なき数字と声によってこちらを納得させようとする、あの手法。もちろん今回もその手を使って、いい恋とダメ恋を「出会い、お金、結婚、SEX」から比較しています。しかも、ドドーンと500人!
アンケート内容は多岐に渡るので割愛しますが、ダメ恋の定義だけざっくりお届けすると「ダメ恋ではあるが、彼はダメ男ではない」なぜなら、「彼を好きじゃない→でもなんとなく別れない→そんな自分が悪い」っていうのが”いまどき”のダメ恋スタイルらしいです。あの~、”いまどき”っていつからいつまで!? そして、いい恋のスタイルはざっくり言うと「年上の彼氏と同棲中で、交際5年以上、居心地がいい」とのこと。
アンケートを離れ、恋愛の権化(?)ジャーナリスト白河桃子氏×カウンセラー・コラムニスト五百田達成氏の対談の「ダメ恋の基準は人それぞれ。鏡で自分の顔を見て確認を」という、なんとも刺激的な見出しにビックリ。つまり、「ブスなくせにいい恋したいなんて言ってんじゃないよ、その顔面偏差値いくつよ」と言いたいの? あちゃー、真実はボヤかして伝えないと! と、冷や冷やしたのはいらぬ心配で、「不幸だわ、と思いつつも表情が生き生きしていたら、実はその恋が活力になっている」という至極まっとうなお話でした。結局、いいもダメも自分ってことですか。
■人生経験豊富~
引き続き、読者の恋愛アイタタエピソード。「恋の始発&終着ストーリー」では、実際に男から言われた言葉が披露されています。「プロスポーツ選手と付き合っていたとき、彼のメンタルトレーナーに催眠術をかけられ、私の口から別れの言葉を言わされた。3日後にはっとわれに返ったが、後の祭りだった」「振られた日、占いの館に入った。白目をむいて”霊からのメッセージ”をくれる占い師さんを眺めながら、『何をしてるんだ』と正気に戻った」「別れ話の最中に、『トゥモロー・イズ・ア・ニューデー!だからドント・クライ!』となぜか英語交じりで励まされました」という、それって赤西仁? な体験まであり、意外な「an・an」読者の人生経験の豊富さに気付かされました。「おまえの心の中にいる男に勝てなかった」と言われたあなた、心に男根のある女性、素敵ですよ。
■復縁工作もオススメです
近ごろ、復活愛にブームの兆しアリ! と唐突に語りだした企画「絶対成功する”復活愛”マニュアル」を見ていきます。セレブの復活愛カップルや、復活愛になりやすいカップルの傾向、復活愛のメリット、「元カレと接触するには電話とメールどっち?」なんて気にもしたことないようなQ&Aまで掲載されています(ちなみにメールがベストだそう)。中でも一番気になったのは、年間2,700人以上が駆けこんでくるという「復縁工作」のネタ。
復縁工作の費用目安が丁寧に表組みされ、「『レディス1』に依頼した場合、1カ月のプロジェクトで最低でも90万円はかかる」といった具体的な提案まで。ガチな復縁を狙っている読者が血眼になりながら読んでいる図が想像されます。また、復縁工作だなんて怪しくってちょっと……という不安には「復縁はいまや巨大産業、もはや500億円産業」という言葉のマジックが効いてきます。「そんなにポピュラーな分野だったら、いいかな!」と壁を乗り越えていく読者の背中が見えましたよ。
どこを切っても恋愛だらけで、「an・an」の恋愛ジャンキーっぷりに敬服しました。この他、香取慎吾の撮りおろしグラビア&インタビュー、まさかの岡本健一インタビュー、藤木直人インタビューとパブ記事と覚しきインタビューも満載でした。そして次号は「美尻、美乳」特集。どうしましょう。
(二宮まい)
慎吾ちゃんは脱いでません。
【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます】
・「500gのステンレスバーベル」で濡れる!? 「an・an」のオーガズム特集
・良縁探しの機会と言いくるめ、「UWAKI」(=浮気)を推奨する「an・an」
・兵役ボディーに抱かれたい!「an・an」が韓国男子との付き合いを指南