苫米地英人が人間関係や子育てについての悩みに答えた『薔薇色脳』
異色の脳機能学者・苫米地英人氏による『薔薇色脳』(主婦と生活社)。これまでビジネスマン向けの自己啓発本を多く手掛けてきた氏でしたが、今作fでは「週刊女性」の連載をまとめたということもあり、専門用語を使わずに日常の悩みに対して脳機能の視点から答えていくという。Q&A方式で答えており、その相談内容も「子育て」「対人関係」「アンチエイジング」と多種多様。実際にどんな内容かを見てみると……。
■引っ込み思案を克服するには?
この悩みに対して、苫米地氏が示す答えは「この人の話は面白いと思わせる」こと。そのためには最初に人を惹きつける話題を選ぶ必要があると語ります。心理学で確立されている、人を惹きつける話題とは、「セックス、デス、ラウドノイズ」だそう。「男女関係と死、そして外で大きな音がすると、どうしても人は注目してしまう」とのこと。要は下世話ネタということですが、大事なのはその話し方。自分の品位を落とさず、遠回しにならないことが重要だと、苫米地氏は語ります。そのサジ加減を習得するには、話題の中心にいる人の話し方を観察することだそう。
■子どものIQを上げるには?
苫米地氏が提言するのは”脳の運動”。脳内ドーパミン(快感誘導物質)をどれだけ出すかで、発達の度合いが変わるという幼少期。ドーパミンは脳を促す脳内伝達物質なため、身体を動かさないと分泌されないそう。では、具体的にどのような運動が有効かというと、氏は”物理空間の情報と身体空間の運動を的確に結び付ける作業”だと言います。その一例が、「譜面を見ながらピアノなどの楽器を弾くこと」なんだそう。「譜面を理解(情報処理)し、それを指の動き(身体表現)として伝えることが脳の運動」になるとか。
ほかにも「面倒な人間関係を解決する方法」「寝るだけで、シミもシワも消える!? 機能脳科学的超睡眠法」「お金を稼ぐ脳の作り方」など、脳機能というアプローチで女性のお悩みにバシッと答えています。付録には「聴くだけでとてつもない願いが叶う 特殊音源CD」も。「今までの自分にない視点」を求めている人は一読の価値アリかも。
「とてつもない願い」が思い浮かばない……
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