吉高由里子を迎えた『新堂本兄弟』、振り回されっぱなしのレギュラー陣
今回ツッコませていただくのは、3月27日放送分『新堂本兄弟』(フジテレビ系)に登場した吉高由里子。
吉高といえば、フワッとした雰囲気で矢継ぎ早に繰り出す不可解な言動が、バラエティー番組などではすでにおなじみ。彼女が登場すると周り中が引っ掻き回されるだけに、この日はデリケート王・堂本剛とフォロー王・堂本光一がどのように太刀打ちするのか、波乱の予感がしていた。
番組冒頭から、CMでのハイテンションと素のギャップを指摘され、「どういう方向性でいったらいいのか」「すこぶる緊張しています」と、言葉の硬さが逆に奇天烈さを醸し出す返答をする吉高。デリケート王・剛の両膝のキツイ閉じ方に、「未知の生物」に対する警戒心を見た気がしたが、なんとか話題を無事着地させるべく、丸くおさめよう丸くおさめようとする光一も、たいそう気の毒である。
だが、気になったのは、そんな剛の態度よりも、光一の苦労よりも、吉高の背後に写りこんでいる、心霊写真ばりの深田恭子の怖い顔!!
剛が吉高にイスの座り方をレクチャーするという、どうでもいい小ボケをし、吉高が着席しただけで拍手と笑いが起こる「不思議現象」の間も、やっぱり深キョンだけは怖い顔!!
その後、Q&Aコーナーでは「(小さいころの夢は)巨峰屋になりたかった」「(これが芸能界かーと思ったのは)ヘアメイクさんの男性が、鍛え上げた体にものすごく細いタンクトップだったこと」など、吉高が摩訶不思議な回答を炸裂させ、周囲が笑うというやりとりが繰り返された。が、深キョンだけは終始無表情で、途中からは肘をさすったり。深キョンの怖い顔から目が離せなくなった視聴者は多かったようで、「深キョン、こえ~!」といった声がネット上では続出していた。
だが、怖い怖い深キョンに負けていないのが、天然・吉高さん。深キョンに自分の背後で怖い怖い顔をされていることに気づいてか、それとも野生的な勘なのか、途中から出演者たちに顔を向けて「対面」し、テレビカメラには背を向けたまま喋るという異例の位置関係に。
真っ向からケンカを買ったわけではないだろうが、正面向いてトークをする吉高には、深キョンもようやく形式的に「へえ」などと相槌を打つ表情に変わっていた。
それにしても、異性をハラハラさせ&同性をイライラさせる感じや、戸惑うほどの奇天烈さが、どこかしら懐かしい気がすると思ったら……藤谷美和子にちょっと似ている? 彼女が「プッツン女優」と呼ばれる日も遠くないのかも!?
(田幸和歌子)
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