男子アナとNHKを語る「an・an」に忍び寄る”浣腸”の陰……
今号の「an・an」はまたまたコスメ特集。人気のコスメを本音で採点した「感動的にスゴい春コスメ246」! スキンケアアイテム編、新作メイクアップ編、などで次々と紹介しているのでカタログ的に楽しむことができそうです。化粧品メーカーの広告は資生堂がドカーンと展開しているのが目立つ程度で、思ったより少ない様子。その他、ヘアスタイル企画などもあり、春に向けて気分を一掃したいモードを煽っています。それでは、それ意外の企画をチェックしていきましょう。
<トピックス>
◎本気で潤う化粧水ベスト16
◎気になる彼らを大解剖! 男子アナウンサー図鑑
◎本当にモテるヘアスタイルはコレ!
■「肌がきれいですね」の罠
コスメのカタログページが続く中に、「an・an」スピリットを感じさせる企画を発見しました。「アンアン流・幸せサーキュレーション。」と題されたページで、とある社会人女性の恋物語が描かれています。この物語に心酔できるか否かで「an・an」への信仰がどの程度が分かる内容ですので、一部抜粋します。
・(朝、化粧をしながら昨夜を思い出す)年下の男の子と夕飯を食べた帰り道、唐突に「肌がきれいですね」と言われたあの瞬間。思いがけず真っ直ぐなまなざしを向けられて、心臓がドクンと鳴ったんだ。
・(ランチで後輩の女から)「先輩、いつもとメークの雰囲気違いますね。なんかこう、”春が来た”って感じですよ」だって。まったく自覚がなかったからびっくり。(中略)派手だったかな……と照れ隠しにつぶやくと「女子力が高くて素敵です」なんて、またまた照れることをいう。
ここだけの話、「肌がきれい」と男が言うときは他に褒め称える部分がないときに使う言葉だそうですよ。「肌が(人並みに)きれい(だけど他は人並み以下)」って脳内で翻訳する癖をつけておかないと人様に勘違いオンナって言われちゃいますよ! 後輩にしても「うわ、いつもより化粧濃っ! 南国の鳥かよ、その色使い!」って思っているかもしれませんよ。だいたい、自覚ないのにメークがいつもと違うなんて絶対ありえませんからね。女子力なんて言葉を日常使いしているなんて……。こんな調子で読み進めてしまった人間ですが、歴とした「an・an」読者です!
■男子アナウンサー&大学院生にお熱!
震災報道で各局のアナウンサーを目にする時間が増えましたよね。日頃ニュース番組をあまり見ない筆者でも、最近はアナウンサーの名前がいくつか覚えたくらいです。そんな流れと図らずもドンピシャになってしまった企画「男子アナウンサー図鑑」に注目。中身は、各局男子アナの顔を「やり手の営業マン顔」(TBS)「熱血スポーツ顔」(日本テレビ)と分類したり、男子アナの出演映画や地方局の男子アナの紹介など。
男子アナウォッチャーによる座談会もなかなかの白熱ぶりです。各局アナの中でも「NHKのアナウンサーのことを語り出すと話が長くなる」らしく、その魅力は「公共放送という大きな責務とプレッシャーを負う男たち。抑圧されてるからこその、危うさと美しさ」、そして「民放のように弾けたり個を出せない分、どうしても感情が内にこもって、それを理性で抑えている緊張感」にあるのだそう。朝の連続ドラマ小説明けの番組で、アナウンサーが涙をこらえている姿に胸をつかまれた経験は日本人なら一度はあるはず。これぞNHKの美学! そしてウォッチャーたちは、男子アナは会社員であってこそ魅力的なのだ、だから「サラリーマンらしさを失わないで!」というエールを送っていました。誠に愛を感じる企画でした。
その他、「実は理想の恋人候補かも…ウワサの院生男子って!?」なんて謎のページも。真面目だから攻略簡単、時間の融通がきくから尽くしてくれる、将来は高収入だから、院生男子がお買い得ですよ! というお話でした。さすが「an・an」お目が高い! しかし、それよりも”ヤバ”くて”先進的”なページが。「オシャレな私は、浣腸派!」という痺れる見出しに目が釘付け! ならばオシャレじゃない人は何派? とイチジク製薬にお問い合わせしたくなりましたが、こんな風に広告主まで悪ノリを始めた「an・an」、ますます見逃せません!
(二宮まい)
『アンアン料理帖 春 (an・an cook book) [単行本]』
こんなのも出してます。
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