アソコに生コンニャクを……夫を勃たせたい、妻のセックス打開術
「性交は男から迫ってくるもの。男は常に女のカラダを狙っている。とにかく自分の身を守れ」という性教育には「結婚相手とする性交だけが、唯一清らかで正しい性交である」という暗示が含まれている。それを信じて生きてきた女たちにとっての「結婚」とは、「性の大解放」の季節である。しかし、鼻息荒くウエディングドレスを脱いだ時、夫の妻に対しての欲情は激減しているのだ。何故? おかしい、こんなハズじゃない……。女はその時初めて知るのである。セックスをさせてもらおうと奮闘する事態が、(女の)自分にも訪れるという現実を――。
「セックスを楽しむなんて、自分とは違う世界の人たちの話だと思ってたんですよ」
キリッとした大きな瞳でそう語るのは、結婚歴5年の由紀恵さん(仮名)。広めのおでこが知的で、ぴったりとしたセーターに包まれた大きすぎない胸がまぶしい。生まれてこの方、スケベな事に興味がなかった。勤勉な夫との、年に4回程度の儀式的な性交。当時26歳の由紀恵さんにとってセックスは、結婚生活の業務の一環に過ぎなかった。不満は何もない、はずだった。
由紀恵さん(以下、由紀恵)「友達の部屋に遊びに行った時、ベッドの枕元に、コンドームの箱が何気なく置いてあったんですよ。それを見てから、急に『私もセックスしたい!』って思うようになったんです」
隠し忘れるほど、友人の生活に溶け込んでいる「うすうす」(庶民派コンドーム)。このベッドで彼氏とセックスしてるんだ……、コンドームに薄さを求めてるんだ……。初めて垣間見た、友人のSEXライフの生々しさ。それは由紀恵さんの腿と腿のあいだの”疼きのスクランブル交差点”を、赤信号にした。
由紀恵「『私だって、やる相手いるもん!』って対抗心みたいのが、ムラムラに変わって」
いつも他人事で眺めていた、夫のそそり勃つイチモツが急に恋しくなった。次の性交の予定は1カ月半後。待ちきれない。しかし、そのことを伝えようとすると、恥ずかしさで硬直してしまう。どうしていいか分からない由紀恵さんは、まず男性器に関する知識を深めるため、インターネットで「ち○こ 気持ちいい」などのキーワードを検索する日々を始める。
由紀恵「TENGAっていう商品があるって知って、これだ! って思いました」
――エッ!? 男性が一人で使う為のものですよね?
由紀恵「パッケージもオシャレで買い易いって書いてあったので、私にも買えるかな〜と思って」
――買ったんですか?
由紀恵「女の人としなくてもいいやって思うくらいTENGAは気持ちよすぎるって書いてあるの見て、やめました。私として欲しいのに、本末転倒ですよね」
――そもそも、TENGAでどう誘おうと思ったんですか……?
寝ている夫の股間を露わにし、TENGAをかぶせ奮起させようと考えていた。「夫が気持ちよくなれば自然にセックスに発展すると思った」。由紀恵さんはしっとり肌と一般常識をあわせ持つ、美しい成人女性である。TENGA奮起作戦よりも「して欲しい」と伝えるほうが早いと思うのだが、由紀恵さんにとっては、ハッキリ言うことだけは恥ずかしくてできないという。むしろ、それ以外なら何でもできた。
由紀恵「結局TENGAは諦めて、コンニャクにしたんです」
――!?
由紀恵「男の人はコンニャクを使って一人でエッチするって書いてあったんで」
――コンニャクをどうしたんですか?
由紀恵「そのままじゃ冷たいと思ったんで、お湯であっためました。寝ているときにズボンを脱がすのが難しかったから、リビングでテレビを見てる時に、ズボンを脱いでもらって」
――旦那さんの反応は?
由紀恵「私がそんなこと言い出すのは初めてだったから、なんだかよく分からなかったみたいですね。私はもう、夫のアレにコンニャクあてることで頭がいっぱいだったから、真面目な顔で頼んで。夫は言われるままに脱いでました」
金曜の夜、タモさんが映るプラズマテレビの前で、下半身だけを露出させる夫。由紀恵さんは立てひざをつき、垂れ下がった夫のチクワにコンニャクを、あてがった。”普通のコンニャクはツブツブが痛いらしい”ので選んだ、生コンニャク。夫は黙って従った。新しい夫婦の儀式。真剣だった。
※イメージ画像
由紀恵「夫のは、動かなかったんですよ。ピクリとも……」
――その状況で勃ったら、逆にすごいですよ。
由紀恵「興奮してると思ったら、夫は悲しそうな顔して私を見ていたんで、驚きました」
夫は由紀恵さんの腕をつかみ、引き寄せ、抱きしめた。そして由紀恵さんから生コンニャクをとり、手のにおいをかいだ。「コンニャクくさいね。お風呂に入ろう」。泣きそうな顔で笑ったという。
由紀恵「一緒にお風呂に入るっていうのも、ほとんどしたことなかったんです。夫がすごい興奮してて、私ももう、なんだか分からないくらい気持ちよくなりたいって思って、ハッスルしました」
コンニャク自体の効果はなかったが、気持ちは伝わった。結婚して2年後になってやっと、二人はセックスにハマり、今では年80回ペースに激増。「(コンニャク)くさくない?」そう聞くのが二人の間の合図になっていると、由紀恵さんは笑った。
田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年、東京生まれ。漫画家、ライター。01年「マンガF」にて漫画家デビュー。05年 エロ本の漫画業開始。ハプニングバーなどの過激スポットへ潜入したルポ漫画を描きながら、男性の望む「女のエロ」を描き、違和感が蓄積。08年からノンフィクションレポートシリーズ「むだにびっくり」を自主制作・出版。
ブログ「むだにびっくり」
まさに助っ人
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