『3年B組金八先生』第1シーズンを見て、改めて気付いたあのこと
今回ツッコませていただくのは、3月27日放送予定の『3年B組金八先生ファイナル~「最後の贈る言葉」4時間SP』(TBS系)の宣伝で、放送されている『3年B組金八先生 第1シリーズ』(1979年)。
昔見た番組を、時を経て見てみると、記憶と違っていたことや、改めて発見することの多さに驚く。
まず最も衝撃だったのは、第2話で登場する、三原じゅん子演じる山田麗子の有名なセリフ「顔はやめなよ、ボディ、ボディ」。
ある程度以上の世代の人ならほとんど知っていると思うのだが、これは同級生をリンチするとき、自分は手を下さずに周りに指示するセリフ。だが、ドラマ内での実際のセリフは「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」である。それに、使われ方も、思っていたより地味!
三原じゅん子がバリバリのヤンキールックで、ド迫力の形相で言った記憶になっていたのだが、実際には後ろ向きで表情も見えていない。とんねるずが流行らせた影響って、こんなに大きかったのか……と改めて感じてしまう。
当時、大問題となった浅井雪乃(杉田かおる)の妊娠話も、「十五歳の母」という副題で6回にわたって放送されてはいるものの、いまのドラマによくある大げさなBGMや効果音があるわけでもないせいか、牧歌的な空気が流れていて、当人同士もどこかしらのんきに文通をしていたり、あまり深刻そうじゃない……。
また、このシリーズでは「たのきんトリオ」(田原俊彦、近藤真彦、野村義男)の出演が目玉だったが、なかでも、後ろ姿だけで目をひかれる「トシちゃん」のオーラのスゴイこと! 当時すでに18歳ぐらいになっているはずなので、「老けてる」感から異様に浮き立っていることも事実だが。
そして、何より驚いたのは、初期の金八が、思ってたよりも本当にナインティナイン岡村隆史にソックリだということ!
顔も等身バランスも、動きも、ふざけ方も、ソックリ。土手で生徒たちと組み合い、投げ飛ばす姿などは、『めちゃ×2イケてるッ!~ナインティナイン20周年に20のやりたいことスペシャル!!』(フジテレビ系)でのお台場での相撲にしか見えなかった。
さらに、リアルそっくりさん=岡村隆史を除くと、誰より似ているのが、お笑い芸人・三又又三だということも衝撃的事実であった。
三又って、近年はなぜか事務所も違うのに、松本人志など吉本軍団の「宴会要員」「福利厚生員」みたいになってるが、金八モノマネの完成度の高さだけは群を抜いている。もう少し三又金八は、認められても良いのではないだろうか。
それにしても、セリフの強さ・斬新さは、30年以上経った今もまるで色あせない金八先生。ファイナルも良いけど、また別シリーズを改めて見たくなった。
(田幸和歌子)
三又はビデオ版所有(たぶん)
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