PlayStation MoveはWiiに似すぎではないですか?
気になって仕方がない素朴なギモンを直接企業に聞いてみよう、という本連載。この連載、今回を含め残り2回である。どうぞ最後までお付き合い願いたい。
さて、最近、リビングで埃をかぶっているWiiを久しぶりに立ち上げて遊んでみたのだが、やはり面白かった。こういったゲームはちょっとした期間を置いて、忘れた頃にプレイすると”ちょっとお得な気持ち”を味わえるのもうれしい。つらつらとそんな事を思いながらWiiをプレイしていると、プレイステーションのことを思い出した。そういえば、去年の10月くらいにWiiに似たコントローラーを発売していたなぁ、と。そう、PlayStation Moveである。
はっきり言ってパクりである。ウォークマンなどを生み出した当時のソニーであれば、オリジナルな製品で攻めていたはずである。しかし今はもう、その気概すらなく模倣品を後追いで発売するだけ……。ソニーはそんなブランドではないはずだ。そう信じたい。PlayStation Moveには我々の知らないオリジンな思想が隠されているはずである。だからソニー・コンピュータエンタテインメント インフォメーションセンターに聞いてみた。
「PlayStation MoveはWiiに似すぎではないですか?」
担当者 こちらでは、そういった内容についてはお話できないのですが。
――え? でも、似てますよね?
担当者 すみません、こちらではそういった内容に関しては……。
――あの、製品開発については、どこにお聞きすれば分かるんですか?
担当者 製品の開発は、秘密の部分もございますので。
――あのコントローラーがWiiに似てるなと思ったもので。やはりWiiの登場は革新的だったじゃないですか? ソニーさんも影響を受けているのかなと思いまして。それとも一から開発したのですか?
担当者 他社の製品に関しては、こちらではちょっと。
――他社じゃなくて、そちらの製品についてお聞きしているんですよ。実際にどう思います? 「似てるな」って思いませんでしたか?
担当者 まぁ、似ているというか……。当社でも、新製品の開発を進めておりますので、試行錯誤した結果、あの形のコントローラーが生まれたということだと思います。
――ぶっちゃけ、Wiiをパクったんですか?
担当者 開発の部分に関しては企業秘密ですので。
――そうですか、分かりました。ありがとうございます。
「もうソニーはダメだ」、そんな声が認識される時代にこの受け答えはどうなんだ、などと文句を言うつもりはない。現実に商品の開発過程が聞きたかっただけなのだ。やはり残念である。もう一度、輝いているソニーを死ぬまでに一度は見てみたいものだ(と、久しぶりにソニーのノートパソコンを起動して原稿を書いてみた)。
次回、最終回はゲームつながりで「モンスターハンター」についての素朴なギモンをカプコンにぶつけてみたいと思う。乞うご期待。
(酒平民 林賢一)
偶然、偶然!
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