「ヨットに乗ってる間は走ってない」と間寛平の世界一周を徹子が指摘
「アースマラソン」で地球一周、4万キロを制覇した間寛平が、2月21日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に帰ってきた。
前回の出演は、アースマラソン出発直前の2008年11月。このときは、「カーナビを持って走ればいい」「海上でギャグをやってくれ」など、数々のムチャぶりを連発し、寛平をタジタジにした徹子だったが、偉業を達成した寛平ちゃんとの2年と少しぶりの対面は……。
徹子「おかえりなさ〜い!!」
寛平「帰ってきたよ、徹子ちゃ〜〜ん!」
まずはハイテンションに再会を喜ぶが、続けざまに身をかがめながら、
「ありがとう、徹子ちゃ〜ん!」
という寛平の姿を見ながら、すかさず徹子が
「それ、新しいギャグなの?」
と、ゴング前に仕掛けられた攻撃のように返し、ハイテンションだった寛平が瞬時に素に戻る。
「……い〜え……」
2年たっても徹子ペースなのは変わらない。寛平キラーぶりにはますます磨きがかかったかのようで、2年間を振り返る途中で、いきなりとてつもない角度からの質問がやってきた。
「歳は、じゃあ2つぐらいとったんですか、走ってる間に?」
このなんとも不条理な質問には、寛平も「そうですね」と、微笑むほかない。予測を超えた角度からの攻撃は続く。行程を記した世界地図を見ながら、徹子は感慨深げにこんなことを言った。
「面白いですね、地図って。こっちから行って、ずっとこういくんだけどここにいくのね、丸くないからね」
右端からいきなり左端に飛ぶ構図を改めて面白いと感じたらしい。寛平はまたしても「…………」と、ただただうつむく。そんな状況に耐えかね、思わず、
「脳みそバーン!」
と、寛平が定番のギャグをかますと、
徹子「新しいギャグ? それ」
寛平「……ううん」
徹子「”ナーミソバーン!”って」
寛平「”ナーミソ”じゃなくて、”脳みそ”……」
なんだ、このやりとり。さて、寛平が地球一周している間に徹子が気になっていたこと。地球一周の間に「いくつになっても甘えんぼ」をやってくれ、という徹子のムチャぶりを実行したかどうか切り出してきた。
「私のために(!)やってくださいましたか、船の中で」
「船の中ではやってないです」
「ほら! 船の中でやんなきゃダメじゃない」
「ほら」って、徹子さん……。甲板から振り落とされたりして危険だと説明するものの、ちょっと不満げだ。さらに、偉業を達成した人間への容赦ない攻撃は、最高潮に達する。なんと、ヨットに乗ってる間は走っていないじゃないかと、まさかのダメ出しが。
そして、仰天の提案が出された。2隻のヨットを走らせ、その間に板を設置してその上を走れば全ての行程を「走った」ことになったんじゃないかと。目は真剣だ。
「…………怖い…………無理ですよ! ……徹子ちゃんが怖い……」
猛獣を前にした草食動物のようにおびえる寛平ちゃんに、さらに、追い打ちをかける。いかだ案は極端だとしても、ヨットの中で走るのも可だと言い、それもさすがにやれなかったということに、
「ホラァ、そこ走ったらば絶対だと思ったのに!」
ボロボロの寛平に、タオルを投入してあげたい。それでも徹子の攻撃は、相手を休ませる間もなく続く。ヨットから降りて、数日は体力が回復せず、あまり走れなかったと言う寛平。過酷さがしのばれる場面だ。それなのに、
「それを私は申し上げたいんですよね!」
最高のカウンターが入った。何度も言うように、やっぱり船の中で走ってればよかったんだと。完全にKOされた寛平は、ポツリとつぶやくしかなかった。
「残酷です……」
それでも、徹子は
「こんなに残酷にあなたを扱った人間はいないでしょ」
と、変な自覚はあるらしい。ラストは固い握手をかわし、2人揃って鉄板の新ギャグ、「パンプキ~~ン!」を披露した。寛平にとってはアースマラソンのどんな場面よりも、消耗した時間だったかもしれません。
(太田サトル)
『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)』
世界一周っていうとピースボートしか思い浮かばないんです
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