「ゲリラライブが1分で中止」は過剰演出? ささやかれるエイベックスの体質
1994年にメジャーデビューし、99年に無期限活動停止を発表した黒夢。そして活動停止10年目となる09年に一夜限りの復活ライブを行い、翌年には正式に活動開始を表明した。レーベルも東芝EMIからエイベックスに移籍し、晴れて先月29日に新宿ステーションスクエアで復活ライブを行った。
「5,000人のファンが殺到して現場はパニック。警察が危険と判断して、主催者側もやむなく開始1分で中止を決定した」と報道されているが、この一件に関してエイベックスにまつわる不穏な噂が飛び交うこととなった。
「数あるレコード会社のなかでも、数字の誇張が一番ひどいですね。600人のファンを3,000人と平気で公式発表しますからね。ハッキリと数字を言われてしまっては、取材した記者もそう書かざるを得ない。また屋外ライブでの一般人への呼びかけも疑問ですね。毎回大きな声でそこらじゅうの人たちに『明日の新聞やテレビに大きく映りますよ~!』と何度も繰り返しています。たまたま通っただけの人たちが、そのアーティストに興味があるとも限らないのに」(スポーツ紙記者)
エイベックスのゲリライベントと言えば、以前浜崎あゆみが渋谷109前で行ったものが記憶に新しい。イベント終盤にはパトカーが何台も出動してしまい、その後はスタッフら10人以上が書類送検されてしまう事態に。さらに後日、この件で右翼の街宣車がエイベックス前で演説を行うという騒動が一部で報じられた。
この騒動でエイベックスもゲリラプロモーションに懲り、以降は敬遠しているようにみえた。しかし、そんな中での再度のゲリラライブの敢行。そして示し合わせたかのように即終了への流れ。この一連の対応に、マスコミ関係者の中で今回の「1分で終了」はエイベックスの大げさなプロモーションの可能性が高い、とささやかれているという。
「エイベックスのプロモーションで以前から感じていたのは『新聞に大きく載ればそれでいい』という意識ですね。ワイドショーなどでも、スポーツ紙の扱いを見てからオンエアを決めることはよくあるので、大きく扱われるのは確かに重要なことではありますが……」(ワイドショーディレクター)
たしかに、「◯年ぶりの復活」という触れ込みよりも「再結成ライブが1分で中止」という過激なものの方が話題になるのも事実。時代にマッチしたプロモーションなのかもしれないが、アーティストやファンの本意であったかについては大きな疑問が残る一件となった。
『1997 10.31 LIVE AT 新宿LOFT [Limited Edition]』
13年前だけど、世界観にブレはないよ
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