大企業がひた隠す”食の安全”に迫った『食べたらあかん! 飲んだら死ぬで!』
――『ジャニーズおっかけマップ』『タカラヅカおっかけマップ』や、”松田聖子の愛人ジェフ”による『壊れた愛』など、芸能人の研究本・暴露本など問題作を次々と刊行してきた、鹿砦社・松岡利康社長。”言論の自由”を守るために闘ってきた、社長の壮絶出版人生に迫っちゃうぞ~!
【食の安全編】
鹿砦社といったら、芸能人の暴露本を多数出している出版社、というのが世間で持たれているイメージ。本連載でも、ジャニーズに始まり、宝塚、松田聖子など、芸能人の暴露本を中心に取り上げてきました。
今回は趣向を変えて、『食べたらあかん! 飲んだら死ぬで! ――政府が毒汚染米をばらまく当世を生きのびるための「食の安全」読本――』(佐藤雅彦著、『紙の爆弾』2009年11月号増刊/鹿砦社)に着目。10年ほど前に話題になった『買ってはいけない』(金曜日)同様、普段口にしている食べ物への危険性に迫った本です。
「これは、ウチで出してる月刊誌『紙の爆弾』の別冊として出してるんだよね。著者の佐藤雅彦が、『紙の爆弾』で書いてくれた中から、”食の安全”というテーマの記事をまとめたの」
本書に収録されているのは、『飲んだらアカン!! ダイエットコーラの危険性』、『タスポや顔パス自販機でタバコ売り上げ拡大を目論む”日本たばこ”の煙たい妄動』、『毒汚染米による国民大量殺戮を容認してきた農水省の犯罪』、『新型インフルエンザの語られざる闇』、『新型インフルエンザと多国籍巨大畜産企業をつなぐドス黒い霧』の5テーマ。
「この中だと、特に読んでほしいのは、『飲んだらアカン!! ダイエットコーラの危険性』。これは一読の価値があるよ! ダイエットコーラに含まれているアスパルテームっていう人工甘味料が、不整脈や心臓突然死の原因になるっていう調査をまとめているんだよ。海外の研究者の論文を参考資料として載せてる他に、キリン、日本コカ・コーラ、サントリー、アサヒビールのそれぞれから出てる、危険な飲料リストまでつけた。豪華でしょ~」
さらに、
「この記事は口コミで少し話題になったしね。僕もコーラが好きで、ダイエットコーラをしょっちゅう飲んでたんだけど、こんな危険だって調査結果が出てるから、飲まなくなっちゃったよ(笑)」
記事の出来栄えにかなりの自信を持つ松岡さんです。しかし、その自信に反して、
「これ、そんなには部数出てないんだよねぇ。こういうのはなかなか売れなくてさ」
と、寂しそうにため息。それでも、松岡さんとしては、この手の”社会派”の本は、もっと広く世の中に出していきたいのだそう。
「鹿砦社はこういう真面目系の本も作ってるんだよ~。芸能人の暴露本だけじゃなくてネ。”鹿砦社のもうひとつの顔”といったところカナ!」
ちなみに、暴露本でおなじみの、”相手側から訴えられる”件についてを今回も聞いてみたところ、
「確かにこの本ではいろんな会社の商品の危険性について書いているけど、ここに載せてる会社や団体からは一切苦情は来てないよ。しっかり調べ上げて書いてることだから、向こうも文句言っても勝てないって思ってるんじゃないかなー」
芸能暴露本でなくても、過激な内容を書いても向こうから訴えられない”鹿砦社ブランド”は健在のようです。
(朝井麻由美)
■『食べたらあかん! 飲んだら死ぬで!』公式ページ
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