サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューチャリティーとスケッスケの下着が同列に扱われる、不思議な世界「25ans」 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「25ans」2月号 チャリティーとスケッスケの下着が同列に扱われる、不思議な世界「25ans」 2011/01/01 21:00 女性誌速攻レビュー25ans 「25ans」(アシェット婦人画報社)2011年2月号 読者の約3割が世帯年収2,000万円以上というセレブ雑誌「25ans」。今月は、別冊付録「ハイジュエリーカレンダー」が付いていて、毎月めくる度に、ショーメやルイ・ヴィトンなどの数千万円~1億円超えのネックレスやリングが待ち構えています。もし独女の一人暮らしのアパートに貼ってあったら、いい哀愁が漂いそうなアイテムです。では、表紙も誌面もすっかり春色をまとった「25ans」を見ていきましょう。 <トピック> ◎連載「アンジェリーナ・ジョリーという生き方」 ◎女優 藤原紀香の挑戦 ◎オノ・ヨーコが教えてくれたこと ◎夢心地になれる! 姫ランジェリー ■チャリティーだらけ! 先月号では、頭の中がパーティ一色でご機嫌だった「25ans」ですが、今月はセレブに欠かせない社会貢献を多く取り上げているため、少々真面目な印象です。まず、表紙には「この号の売り上げの一部をチャリティに!」の文字が。ってことは、このレビューを書いている今まさに、チャリってるということですね。良いことするって気持ちいい! 更に、先月から始まった連載「アンジェリーナ・ジョリーという生き方」では、アンジーが行う社会貢献を紹介。記事によると、社会貢献と言ってもオードリー・ヘップバーンの「恵まれない子どもたち」、ニコール・キッドマンの「女性支援」、キャメロン・ディアスの「環境問題」とさまざまあるそうで、アンジーがライフワークにしているのは「難民問題」。きっかけは映画『トゥームレイダー』の撮影でカンボジアを訪れ、地雷の問題や、悲惨な歴史を知ったこと。そこから勉強を初め、25歳(!)で各国の難民キャンプを巡り、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使に就任されたとか。 欧米の芸能界は日本と違って、チャリティー活動をしないと”真のセレブ”とは認められないという暗黙の了解があると言われていますが、一方、日本の芸能界はその影響をあまり受けていない様子。アンジーの連載からも、ハリウッドの芸能界と、日本の芸能界の規模の違いを改めて感じさせられます。 また、雑誌の後半には、日本が誇る数少ないチャリティー女優・藤原紀香の特集が8ページ。今まで、日本赤十字社広報特使としてバングラデシュの取材やケニアの視察のほか、ベトナムの子どもの栄養不良率改善を支援する「OPPAIプロジェクト」への参加などを行ってきた(あまり知らなかったけど)彼女が、「Smile Please☆藤原紀香 世界こども基金」を立ち上げたそう。そんな彼女に「25ans」が賛同し、支援を決定。11月にはチャリティーガラも開催されたとか。ポスト黒柳徹子は、藤原紀香で決まり! この他にも、途上国の子どもに学校を贈るプロジェクト「ドリーム・パワー基金」などで活動中のオノ・ヨーコのインタビューがあったり、「社会貢献という視点をもっているメンズが素敵!」と題し、医大生がカンボジアに学校を立てようとする映画『僕たちは世界を変えることができない。』主演の向井理や、豪雨被害を受けた奄美大島に500万円相当のポプラ社の本(段ボール85箱、3,044冊)を贈った水嶋ヒロを担ぎ上げたりと、随所でチャリティーを意識した号となっております。 ■ケイト・ミドルトンと、ダイアナ妃を徹底比較! ロイヤル好きの「25ans」らしく、7年間の交際期間を経てウィリアム王子と婚約を発表したケイト・ミドルトンを大特集。2人の馴れ初めのほか、ベージュとキャメルのはずだった今シーズンの流行色を、婚約会見以降、ロイヤルブルーに変えてしまったというケイトのフィーバーっぷりを丁寧に徹底解説してくれます。 目に留まったのは、腕を組み幸せそうに登場した先日の婚約会見の様子と、30年前に行われたチャールズ皇太子とダイアナ妃の婚約会見の写真の比較。ロイヤルブルーの洋服をまとい、サファイヤの婚約指輪を輝かせている点は共通ですが、「二人の位置関係が決定的に違う。階段状の場所で、皇太子がダイアナ妃よりも一段上に立ち、彼女の肩に、上から片手を置いている。婚約指輪が光るダイアナ妃の左手は、背後の皇太子にふれることはできず、自分自身の右手を抱いている。不安な自分を守るかのように」と、ダイアナ妃のその後を暗示していたかのようなミステリアスな分析が……。写真を見ているとまさにそう見えてくるので、ちょっと震えてしまいました。 ■セレブの下着は、スッケスケのTバックが基本!? ランジェリー特集「夢心地になれる! 姫ランジェリー」が8ページ。「お洒落上級者のエレ女の春は、ランジェリーから衣替えが基本」とのキャッチに、カルチャーショックを受けてしまいました。紹介されているランジェリーは、当然どれもこれもウン万円。そしてセレブの間では、Tバックが基本のようです。驚いたのは、パットが一切入っていない乳首部分までスケスケのペラッペラのブラジャーが多数紹介されていること。「服の上から乳首が目立ってしゃーないわ!」と思いましたが、ヌーブラや、別のパットと組み合わせて付けるのか、それとも乳首が立っても気にしないのか……。はぁ、やっぱりセレブの世界は分からないことだらけだ。 ファッション誌というより、チャリティー雑誌とも言うべき「25ans」2月号。他誌よりも定期購読者率の多い「25ans」ですが、今月、1年で1万2,000円の「プレミアムコース」が誕生。なんと毎月、雑誌と一緒にシャンパンが届くそうです。この発想、常人の脳では到底思いつくものではありません。そして来月号は「韓国ビューティ」特集とのこと。他誌にはない韓流特集が見られそうな予感です。 (林タモツ) 「25ans」 ってことはオノ・ヨーコもスケッスケなTバックってこと? 【この記事を読んだ人はこんな記事も読んでます】 ・真のセレブ誌「25ans」のパーティー特集! 仕事>恋愛の心理が明らかに ・読者は世帯年収2,000万円以上! 「25ans」の憧れは美智子さま ・“女子”が”オンナ”を凌駕する! ファッション誌の変遷から見た女の生き方 最終更新:2011/01/01 21:00 次の記事 いまいち分からなかったミス・ユニバースの「美」の意味が分かった! >