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脱却して、スターに返り咲き!

父の勧めで8歳からマリファナ愛用! 麻薬・アルコール中毒に陥るセレブ

2010/12/19 11:45
「俺なんか8歳からマリファナやってんだぜ~」な顔の
ロバート・ダウニー・Jr

 ここ数年、日本でも芸能人による麻薬/アルコール関連の事件が世間を騒がせているが、アメリカでは大昔からセレブの麻薬/アルコール中毒を深刻な問題として取り上げている。セレブには快楽主義者が多いため、麻薬やアルコール中毒になりやすいとされており、逮捕され禁固刑を受ける者も少なくない。

 日本では麻薬に手を出し逮捕されると、その後の芸能活動に大きな支障をきたすことになるが、その点、ハリウッドは才能重視の世界。中毒であることを認め、克服し、どん底から見事にカムバックする不死鳥のような「ヒーロー」セレブも存在するのだ。

 今回は、死の淵まで行きながら中毒を克服し、見事復活した「麻薬/アルコール中毒から復活したセレブ5」をリストアップしてみた。

■第5位 ホイットニー・ヒューストン

 パワフルな歌声で歌手として頂点に立ったホイットニー・ヒューストンが転落した原因は、ずばり前夫のボビー・ブラウン。後に彼女は夫婦でハードドラッグをキメてセックスしまくる、麻薬&セックス中毒だったと告白している。ハワイ空港で大麻が見つかり逮捕、激痩せ、奇行目撃、その上自宅にコカインを使っている証拠写真も流出。薬物の過剰摂取で死ぬのも時間の問題だとされていたが、ボビーと離婚しクリーンに。2009年にリリースした『アイ・ルック・トゥ・ユー』で大復活し、世間を驚かせた。

■第4位 ケイト・モス

 イギリスの大衆紙に、コカインを吸っているケイト・モスの写真が掲載されたのは2005年のこと。恋人で筋金入りのジャンキー、ピート・ドハーティとコカインまみれの生活をしていることが明らかになり、イメージモデルを務めていたバーバリーやH&Mなどを降板させられ、仕事は激減。子どものためにリハビリ施設で治療を受け、ピートと別れた頃から「モデルとしては一流だから」とオファーが入るようになり見事復活。TOPSHOPとコラボしたTシャツの評判も上々。カリスマ・モデルに返り咲いた。

■第3位 ジョニー・デップ

 ジョニー・デップが、人気ドラマ『21 ジャンプストリート』でアイドルとして大ブレイクしたのは20代の頃。12歳で喫煙していた彼は、10代でほとんどの薬物を試したと告白しているが、中毒になったのはアルコールであった。93年、ジョニーが所有するナイトクラブの外でリヴァー・フェニックスが急死した後に、ケイト・モスと交際していた頃が一番酷かったとされており、ホテルで泥酔し大暴れして逮捕されたことも。98年にヴァネッサ・パラディと交際を始めてからアルコール中毒であると認識し、強い意志で断酒。ヴァネッサとの間にもうけた娘の勧めで出演を決めた『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(03)で再び大ブレイクした。ちなみに、「匂いを楽しむためにラガヴーリンを頼むことはあるけど、もう二度と飲まない」と断言している。

■第2位 ドリュー・バリモア

 名作映画『E.T.』で愛らしい演技を披露したドリュー・バリモア。しかし、その2年後に母に連れられディスコやクラブに入り浸るようになり、9歳で飲酒&喫煙を開始。10歳でマリファナ、12歳でコカインを吸引。13歳のとき、親子ゲンカの最中に大暴れしたドリューは、リハビリ施設に強制入院され、出所した後も自殺未遂を図り、14歳で再入院している。ドリューは転落人生に引きづりこんだ母親と17歳で決別。『ボディヒート』(92)で役者として復活。その後、自らリハビリ更生の道を歩みだし、20歳前に麻薬中毒から抜け出したとされている。

 19歳で電撃婚しすぐに離婚したり、プレイボーイでヌードになったりとお騒がせ女優と呼ばれた時期もあったが、20代半ばにはプロデューサーとしても活躍するようになり、00年の映画『チャーリーズ・エンジェル』で再ブレイクした。

■第1位 ロバート・ダウニー・Jr

 麻薬中毒を「実弾入りの拳銃を口の中にねじ込み、引き金に指をかけているような感覚。恐怖心で狂いそうだが、砲金の味がたまんなくうまいんだ」と表現したロバート・ダウニー・Jr。ロバートが初めて麻薬を使用したのは8歳の時。麻薬中毒だった映画監督の父親から面白半分に与えられたマリファナがファーストドラッグだった。チャーリー・チャップリンの生涯を描いた伝記映画『チャーリー』(90)でブレイクしたものの、96年4月にコカイン、ヘロイン、拳銃所持で逮捕されたのを皮切りに、96年~03年の7年間、逮捕、裁判、服役&リハビリを繰り返した。97年9月には禁固4カ月、99年6月には禁固1年に処されている。

 役者としての才能が高く買われていたロバートは、00年に釈放された一週間後、人気ドラマ『アリーmyラブ』にレギュラー入りし、視聴率回復に貢献。しかし、同年の感謝祭に再びコカイン等の所持で逮捕。仮釈放中に再びコカイン吸引で逮捕され、ドラマをクビに。裁判では1年間のリハビリ入院を命じられた。

 コカインから抜け出せないロバートだが、ウディ・アレンら大物監督から「使いたい俳優」だと指名され続けてきた。映画の保険会社は危ういロバートを嫌ったが、大親友メル・ギブソンが莫大な保険料金を支払い、復帰作『歌う大捜査線』(03)を制作。04年に歌手デビュー、05年『ゴシカ』のプロデューサーと結婚し、06年にはテレビ界に復帰。08年には『アイアンマン』で大ブレイク。『シャーロック・ホームズ』(09)も続編が制作されるなど、俳優人生を邁進している。

 次点で、覚せい剤で激痩せしたが断薬し、憧れのミクスチャーグループ「ブラック・アイド・ピーズ」入りでブレイクしたファーギー、薬物依存症を克服し蘇ったエミネム、コカイン中毒とガンを克服し復活ツアーを成功させたエドワード・ヴァン・ヘイレン、痩せるために手を出したコカイン依存から抜け出し、幸せな家庭を手に入れたニコール・リッチー、などなど。薬物やアルコールには寛大なハリウッドだが、才能と命あってこそ、である。

『麻薬とは何か―「禁断の果実」五千年史』

教えてください!


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最終更新:2011/03/22 13:27
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