怒れるパンク青年だった住職が「an・an」で瞑想を説く!
今週は「断捨離おそうじ」特集。「年末→大そうじ→断捨離」という真っ直ぐな思考回路が健全で良いですね。「年末→大そうじ→まずは鼻の穴そうじ」という発想で鼻ケアを推奨しているサイゾー某のようなところとは、育ちが違います。では、そんな健全思考雑誌「an・an」をチェックしてきましょう。
<トピックス>
◎断捨離・年末スペシャル!
◎はじめての瞑想Lesson。
◎近藤真彦 MATCY GOES ON
■女はゴミ屋敷が結構好き。
断捨離&おそうじページはいつも通りのお片づけネタとなんら変わらないのでスルーし、小特集「はじめての瞑想Lesson。」に突入します。スピリチュアル系が好きな「an・an」でも瞑想というのは初めてではないでしょうか。瞑想は五感が研ぎ澄まされ、頭の中が整理され、小さなことが気にならなくなり、自分のことがもっと分かるようになって、生活がハッピーになるんですって。
「かつては虚無的な西洋哲学に傾倒し、怒れるパンク青年だった」東大教養学部卒業のお坊さん・小池龍之介さんが、その魅力を説いています。「どれほど心の中に雑念というゴミのスクラップを抱え込んでいるか、そして今この瞬間も、無防備に次々溜め込んでいるかを自覚していただければと思います」……。読みながら心の中で「小池さん超タイプ~。お坊さんってエロティック~ぐふぐふ」なんてニヤついてスミマセン。そんな小池さん曰く「みなさんにお勧めしたいのは、マゾヒズムにはまった心の暴走をなだめ、少しずつ調教し、五感に集中する習慣をつけるお稽古です」。マゾ、調教……。スミマセン、またニヤニヤしちゃいました。でも、女って、雑念というゴミ屋敷でもがくのが結構好きだと思うんです。だから「瞑想してる私ってオシャレ!」ってノリで流行ったとしても定着しないと思うんだな! 「瞑想ガール」なんて造語も作ってないし、そこまで本気じゃないようですけど。
■エロくてオシャレなSoweluは「an・an」にピッタンコ
いつもは目の留まらないカルチャーページですが、今週号は先週号のオーガズム特集に出ていたSoweluが再び登場していたので目を通してみました。「リアルな絡みのシーンのMV」「MVはYouTubeで、2週間で80万ビューを突破。」という見出しが、完全なエロ押しでのキャラクター展開になっています。で、そんな話題のMV『「Love&I.」~Never~こぼれそうな唇~ここもそこも…~』を視聴してみましたが、お下品、お安い、携帯小説的と見事に三拍子揃ったエイベックス的エロ! 「彼はいつも私にI LOVE YOUを言わせてくれない……」「オレのせいだから、お前は何も気にするな。俺のせいにして登りつめな」なんてセリフ、アンアン喘ぎまくっている声……。これについてSowelu本人は「やっと私が表現したかったものが作れたという喜び、(中略)ひとつの芸術作品として完成度が高く仕上がった」と満足しているようです。
しかし、視聴者のコメントはシビア。「カーセックスに立ちバック…さいごはベットで腰振りすぎ 海外のPVでもここまでエロさを感じないのに」「こんなん見るならAV見た方がマシ 過激な表現使う割に何の意味もなさそうだし」「倖田來未はエロでもこういうエロじゃないから売れたんでしょ」。一般人に強烈なエロイメージがついた現在、「an・an」的にSoweluは押さえておきたい人物なのでは?倖田來未はギャル色強すぎて誌面に登場させるのは厳しくても、Soweluならまだ清潔感もかわいらしさもあるし、セックスシンボルとして祭りあげちゃうのもアリかもしれませんね。エイベックスの出稿も狙えるし!
また、今号では映画『ノルウェイの森』を全8ページで取りあげ、「an・an」の並々ならぬ気合いを感じたんですが、これって連載している春樹先生へのおべっかかしらん? 春樹も自分の映画だし、何か言及してるかも! なーんて邪推しながら、いつもは一瞥すらしない先生の連載「村上ラジオ」を確認してみました。春樹はノルウェイには一切触れず、「ギリシャの安宿で見た幽霊」についてシッポリともったいぶってお話していました。ちょっとー少しは触れてあげてもいいんじゃない? というわけで、次号は「かなわぬ恋」特集。間違いなく友近、くわばたおはら・小原正子が登場すると予想します!
(二宮まい)
先週号も良かったお!
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