不買運動を呼びかけた宇多田ヒカル、二枚のベストアルバムは共倒れに
今年8月、「人間活動に専念する」という理由で年内でのアーティスト活動の休止を発表していた宇多田ヒカル。10月下旬に自身のツィッターで、11月24日にユニバーサルミュージックから発売されるUtada名義のアルバム『Utada The Best』について、「買う必要はない」、「全く心がこもっていない」などとファンに呼びかける異例の”不買運動”を展開した。
「普通ならユニバーサル側は何らかの対応をするはずですが、静観していたため業界的には東芝EMIから同日に発売される宇多田名義のベスト盤第2弾『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2』の発売に合わせた”逆プロモーション”なのでは、と言われていました」(レコード会社関係者)
年内で休業するにも関わらず、この騒動がひと段落した11月上旬には全世界における作品リリースについてEMI MUSICとの契約を締結したことが、ロンドンの同社本社から発表された。今後はすべての活動が「宇多田ヒカル」名義に統一され、「Utada」で活動することはないとのことだ。そして24日のアルバム発売を迎えたのだが……。
「04年発売のベスト盤第1弾は約260万枚を売り上げたので、ベスト盤第2弾についても関係者は最低でも100万枚を見込んでいました。ところが、オリコン初登場1位となったものの、23万枚しか売れなかったんです。さらに2週目以降は売り上げがどんどん落ちていき、100万枚突破はかなり厳しい状況に。また、ユニバーサルの方はオリコン初登場12位で1万1,000枚しか売れませんでした。去年3月に発売したUtada名義のアルバムは発売1週目で7万7,000枚売れていますから、今回はあまりにもがっかりな数字」(音楽誌記者)
アルバム発売前後にラジオ番組に出演した宇多田は「ゼロに近い状態に戻りたい」、「バイトしたい」、「ボランティアとかやりたい」など胸中を思うがままに語ったが、2枚のベスト盤やツィッター騒動には不自然なほど触れなかった。
「話題になった例の”逆プロモーション”の効果がなかったのもありますが、単純に、もはやアーティストとしての価値が急降下しているからアルバムが売れなかった。”人間活動”で休養している間にその辺をよく考えた方がいいと思いますよ」(前出のレコード会社関係者)
スタッフやファンの思いを考えず、自分勝手な言動を繰り返す宇多田からファンは離れてしまったのだろうか。
いさぎよく引退っつうのも考えてみては?
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