真のセレブ誌「25ans」のパーティー特集! 仕事>恋愛の心理が明らかに
織田裕二夫人がかつて編集者をしていたと話題の雑誌「25ans」(アシェット婦人画報社)の1月号。発行部数は約7万部(日本雑誌協会調べ)とファッション誌としては決して多いとは言えませんが、定期購読に”3年購読コース”があることから、おそらくある特定のお金持ちのリビングには当たり前の如く「25ans」が置いてあったりするのでしょう。では、今月も魅惑の”勝ち組ワールド”にお邪魔します。
<トピック>
◎やっぱりドレスアップが好き!
◎中田英寿さん率いるTAKE ACTION FOUNDATIONチャリティガラ 京都の華麗なる祭典
◎【綴じ込み付録】チャリティ白書2011
■パーティーだらけ!!
赤坂泰彦ばりの「イッツ、パーリーターイ!」という声が聞こえてきそうな程、誌面はパーティー一色! パーティードレスや小物はもちろん、パーティー向けの香水、会場での歩き方やマナー、ドレスコードの解説、世界のパーティーピープルたちのインタビュー、パーティー前3日間にする美容法など、何かの間違えでセレブパーティーのお誘いが来てもドンと来いの内容となっています。
更に今、年間購読を申し込むと「高級ハンカチーフ」が貰えるとのことですが、これまた「小さなバッグにしのばせるのにちょうどいいパーティサイズのハンカチーフです」との謳い文句が。こんなパーティー馬鹿な「25ans」に対し、「そんな連日パーティーにばっか行ってる人なんて、実際にいるのかよ!」と半信半疑の方は、「25ans編集長 十河ひろ美の社交ブログ」のチラ見をお勧めします。
■「25ans」が目指す女性像「サステナ」とは?
カバーガールの黒木メイサの連載コーナー名が「黒木メイサのサステナスタイル」だったり、雑誌主催のチャリティイベントが「サステナ・チャリティガラ」だったりと、「25ans」にはこの「サステナ」という言葉が度々登場します。「何それ、アサイーに続く健康果実?」と思いきや、「持続可能な様子」を指す環境用語「サステナビリティ」の略語だそうで、「魅力が持続可能=褪せない、廃れない女性」という「25ans」が目指す女性像なのだとか。抽象的な女性像のはびこる女性誌界の中でもまれに見るぼんやり感ですが、読者の年齢が幅広い「25ans」は、このくらいでないと、きっとはまらないのでしょう。
そんな年齢よりも生活水準で読者層が束ねられている「25ans」ですが、先月に続き今月も読者プレゼントの豪華さが度を越えてます。まずパーティードレスのスタイリング特集で、「森泉さんが着ているドレスをすべてプレゼント!」とサラリ。クレジットで値段を確認してみると、どれもこれもウン十万円! 中には97万円のドレスまで。他にも数十万円のクロエのバッグを8名にあげちゃったり、100万円のダイヤペンダントや、15万円のスウィートルーム宿泊券などを大量放出してますが、発行部数を考えるとこれってもしや、宝くじよりも相当当選確率高いんじゃね? と、懸賞雑誌的な目線で見ても楽しめるかもしれません。
■恋愛は「人生の隙間」でするもの!
高級ブティック「FOXEY」のオーナーで、多くのセレブから支持されているミスリン氏(元前田義子)の新連載「愛しい気配 レディになるとき」が今月よりスタート。「ミスリンから、美しい生き方のエッセンスを教えていただく」連載だそうで、第一回目は「20代のうちに自分を鍛えて”一生の仕事”にたどり着くことが大事」ということを中心に説いておられるのですが、その一部がこちら。
「人生の基礎を築くべき20代の大事な時期に、仕事をおざなりにし、恋愛ばかり重きを置いている女性が少なくありませんが、それは大きな間違い! 恋愛は人生の隙間でするもの」
と、ある意味「可愛ければおのずと幸せになれる」という赤文字系ファッション誌的教えを全否定。さらに、結婚後のあり方についてはこんな感じ。
「金銭的余裕のある男性と結婚し、男性に守ってもらえばラクに生きていける、そう考える人がいるかもしれませんが、それは間違っています。(略)彼の勤めている会社が倒産するかもしれないし、彼が病気になるかもしれない。(略)結婚生活を持続するためには、困難に出会ったら、自分が相手を助けて守ってあげられるよう、あなた自身が自立し、精神的にも金銭的にも余裕があることが大切になるのです」
フと、先日、当サイトのインタビュー(リンクhttp://cyzowoman.jp/2010/11/post_2617.html)で『みんなは「安定」を求めて結婚するけど、本当は安定なんかないんですよ』と発言していたホリエモンを思い出しました。どうやら、男も女も富や名声と引き換えに、他人への信用が消滅してしまうみたいです。そうなると、パーティでもしてないとやってられませんもんね。初めて金持ちのパーティ好きが理解できた気がしました。
金持ちのパーティ狂いをまざまざと見せ付けられた「25ans」1月号。そういえば先月号で連発していた「ゴージャス」「ラグジュアリー」「豪華」といった直接的な言葉が激減していました。先月このレビューで指摘したからだったりして……(嘘です。ごめんなさい)。それより今月は付録に『チャリティ白書2011』という、チャリティのあらゆる情報が詰め込まれた小冊子が付いていたのですが、改めて「25ans」のチャリティに対する真剣さを感じました。ちなみに来月号は、売り上げの一部が自然保護団体に寄付されるそうなので、次号も「25ans」を買って(頼まれてもないレビューを書いて)社会貢献に務めたいと思います!
(林タモツ)
24時間テレビ以外にチャリティ活動知らないよ
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