著者とも? 華麗なる男性遍歴を綴った暴露本『川島なお美 偽りの素顔』
――『ジャニーズおっかけマップ』『タカラヅカおっかけマップ』や、”松田聖子の愛人ジェフ”による『壊れた愛』など、芸能人の研究本・暴露本など問題作を次々と刊行してきた、鹿砦社・松岡利康社長。”言論の自由”を守るために闘ってきた、社長の壮絶出版人生に迫っちゃうぞ~!
【川島なお美暴露本編】
数々のタレントを丸裸にしてきた、暴露系出版社の鹿砦社。今回は、以前この連載でお伝えした松田聖子に負けず劣らずのおてんば娘、川島なお美女史のお出ましです。
川島の最初の所属事務所の社長だった三上喬弘氏による暴露本『川島なお美 偽りの素顔 ―信頼、裏切り、屈辱の13年間―』(鹿砦社)が発売されたのは、1999年のこと。名古屋の裁判官の娘だった川島を引き取り、社長1人にタレント1人のたった2人だけのデビュー当時から、周囲の男たちとの枕事情、売れっ子の階段を上り事務所を裏切るまでが余すことなく書かれています。
本書には、大学時代に知り合った男性、MASAYA、世良公則、杉真理、尾崎健夫と書ききれないほどの男たちと――ときには同時進行で――”良い時間”を過ごしている様がつづられています。三上氏は、そのたったひとりの大事な自社タレントを見守るスタンスで、「役者に常識などいらない。私生活はどうでもいい。与えられた仕事さえきっちりしてくれれば」とすべてを許容。仕事関係者にしきりに「なお美の味っていい?」と聞かれても、「だめだよ。商品に手を出したら商売になんないからさ。俺、出さないよ」と断固として潔白を主張しています。あくまで、清く、正しく、ビジネスライクな関係を築いていたと思いきや、後半にいくにつれて雲行きは怪しくなってきました。以下のように、三上氏と川島なお美がいわゆる男女の関係にあったことを匂わせる文面がちらほら。
「(略)こう言いながら手を握りしめ、自分のほうに引き寄せると、力を抜いたなお美が私の胸の中に飛び込んできた。初めてであった。窓の外には、ロサンゼルスの青い空が浮かんでいた。自然に唇を合わせた」
「(略)もちろん私となお美は別々の部屋にチェックインした。しかし、寒いということで、『なお美、ちょっとこっちに来て、暖房をあったかくするように英語でしゃべってくれないかな』と部屋に電話すると、なお美が私の部屋にやって来た」
版元の社長・松岡利康さんに、事の真相をズバリ聞いてみたところ、
「三上喬弘と川島なお美が男女の関係にあったかって? いやー……、それはちょっと僕の口からはなんとも言えないねぇ(笑)フフフ」
と、煮え切らない回答。
そして、タレントとして(オンナとしても?)手塩にかけて育てた川島なお美が、いよいよ売れてきて、さあこれから初期投資を回収だというタイミングで、あっさりと移籍されてしまいます。三上氏の手元に残ったのは、2,000万円の借金。事務所には他にタレントはいなかったため、氏は文字通り路頭に迷うことに。
「この本は、三上さんが飼い犬に手を噛まれたといって、ウチに企画を持ち込んできたのよ。三上さんの事務所には、稼ぎ頭がなお美しかいなかったから、ドル箱を失った恨みをぶつけたかったんだろうね」
とは、鹿砦社・松岡さんの弁。
しかも、本によると、なお美の数々の男との情事を「タレントの管理」の口実のもとに逐一詳細に報告させていたというから、三上氏ってもしかして結構、細かくて粘着質な性格?
ちなみに、最後に付け加えておくと、本書の地味な笑いどころは、なお美がタクシーの領収書の「1400円」の「1」を「4」に書き換えて事務所に提出して三上氏を怒らせていた、というエピソード。ちっちゃさ加減は、どっちもどっちだと思うのですけれども。
この暴露本がスポーツ紙など巻き込む”新たな火種”となるのですが、その詳細は次回に!
(朝井麻由美)
最愛の”トシ”がなんていうかしら?
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