監督のせい? 映画『ヤマト』でいつも通りのキムタクを演じた木村拓哉
テレビ・映画版のアニメが大ヒットした『宇宙戦艦ヤマト』を、主演・SMAP木村拓哉で実写化した映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の公開が12月1日に迫り、何かと注目を浴びている。
「ヒロインの森雪役に内定していた沢尻エリカが、前所属事務所から解雇されたため、今勢いがある黒木メイサに交代。今月1日に行われた無料の完成披露試写会には1,900組、3,800人の定員に対して約10万人の応募があり大盛況。その模様はスポーツ紙やワイドショーが大々的に取り上げ、順調な”船出”かと思いきや、今月7日にヤマトシリーズプロデューサーの西崎義展氏が船から転落して死亡するという事件があり、いわくつきになった感もありますね」(スポーツ紙記者)
主人公・古代進をキムタクが演じると決まった時点で、「ヤマトファンは拒絶反応を示すことは間違いない。ヒロインの黒木メイサも色白で古風な美女のイメージからはかけ離れている」(同)と言われていたが、完成した作品もやはり、オリジナルアニメとのギャップが大きかったようだ。
「もはや、古代進ではなくただのキムタク。そもそも、髪型から違うし、趣味と公言しているサーフィンに励んだのか、無駄に日焼けしている。劇中ではものまね芸人にマネされそうな『離せよ!』というセリフも出てくるし、黒木がお気に入りなのか、キスシーンが無駄にありました」(試写会に行ったテレビ関係者)
さらに、決定的な違いはその演技の質だという。
「2006年公開の映画『武士の一分』とあまりにも演技にこもっている熱量が違いすぎたので、本当に同じキムタクが演じているのか、と思いました。今回のキムタクは、素の彼のままで、アドリブも盛り込むし、『HERO』や『ロングバケーション』の頃の演技と全く”チェンジ”していなかったです」(試写会に行ったテレビ局関係者)
しかし、今回の演技がいつも通りのキムタクであった理由は、本人以外に原因があったという声もある。
「『武士の一分』の時は名匠・山田洋次監督の演技指導のもと、キムタクは真剣に役に向き合い、役柄で使う方言もたどたどしかったもののしっかりマスターしようとしていた。だから、どのシーンも”手抜き”の演技がなく、固定のファンがつくテレビシリーズではなかったにもかかわらず、興行収入40億円越えのヒット作となった。ところが、『ヤマト』の山崎貴監督はいくら『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズをヒットさせたとはいえ、しょせんは”雇われ監督”。スターのキムタクに演技指導できるはずがなく、思うがままに演じさせてしまった結果、古代進ではなくキムタク版ヤマトになってしまった。ヒットしなかった場合、製作陣は監督の人選について反省すべきです」(映画会社関係者)
キムタク版のヤマト、と聞いて興味を持つ観客もいるかもしれないが、期待して持っていた純粋な『ヤマト』ファンには気の毒な作品となっているようだ。”キムタク神話”が崩壊したと囁かれている今、この作品の興収がどこまで伸びるのか注目したい。
燃え尽き症候群なのかもね~
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