昼ドラ『花嫁のれん』はNHK朝ドラ『どんど晴れ』の続編だった!?
今回ツッコませていただくのは、フジテレビ系で11月1日より始まった昼ドラ『花嫁のれん』。
都会で気ままに暮らしていた女性・奈緒子(羽田美智子)が、失跡した夫の実家でもある金沢の老舗旅館で”おかみ見習い”として奮闘する……という設定らしいのだが、何気なく見始めた11月11日現在ではすでにそんな状況は終了していた。
そして、そのかわりに着々と進行していたのは、NHKのある伝説的朝ドラそっくりの物語だった。
「この○○屋のおかみが」「この○○屋らしい」「この○○屋の品位に恥じない」
「この+旅館名」というワンセットのフレーズがドラマ内で連呼されるのは、2007年度上半期の『どんど晴れ』(NHK)以来のことである。『どんど晴れ』と言えば、良かったのは視聴率と主人公・夏美(比嘉愛未)の顔ぐらいで、ドラマのストーリーは正直よく覚えていないのだが、とにかく印象的だったのは、「なんでも土下座で解決」「なんでも主人公・夏美のおかげ」というNHK朝ドラらしい強引なエキスばかりを濃厚に煮詰めたようなドラマだったということ。
旅館名の「この○○屋」連呼でなんとなくいや~な予感がしていると、「友禅染の職人」として出てきたのは、なんと『どんど晴れ』で主人公夏美の婚約者、加賀美柾樹役の内田朝陽! しかも、よく見たらこれ、『どんど晴れ』と同じく、小松江里子先生脚本ではないですか!! とすると、内田朝陽は小松先生のお気に入りなのか。そして、「この○○屋」というのは、単に小松先生の手クセだったんですね。
そういえば、「奈緒子は大手旅行代理店に勤務していたが、失業→失踪した夫の実家の旅館で修業」「夏美は横浜の洋菓子店で働いていたが、婚約者・柾樹が実家を継ぐことに」などのきっかけも似通っているし……。ちなみに、小松江里子と言えば、古くは堂本剛主演の「青春三部作」(『若葉のころ』『青の時代』『Summer Snow』などが高い評価を得ており、また、近年ではNHK大河ドラマ『天地人』がいわゆる”腐女子”に評判となっていた。
なのになぜ、また女を描いたのか? それも『どんど晴れ』の続編のようなものを描いてしまったのだろうか。今日にも、明日にも、また主人公の土下座が始まってしまいそうな気がしてならない。それとも大逆転で、主人公・奈緒子の夫(津田寛治)と友禅染職人・内田との「天地人」が始まるのか?うーん……。複雑だけど、『どんど晴れ・続編』よりはソッチのほうがいいな。
(田幸和歌子)
どつよさんの育ての親だったのね~
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