「ととのいました!」大好きな徹子が、ねづっちに見せた貪欲な題ふり
今回ツッコませていただくのは、11月3日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。
ゲストはWコロン。当然、ねづっちの「なぞかけ」が前面に出されることになるわけだが、これがどう転ぶのか、見る前に勝手に心配した。基本的に、芸のある人が大好きな徹子さん。ねづっちの鮮やかななぞかけに、大興奮! 大満足! となるか。なんなら自らもなぞかけに挑戦したりして、一緒に「ととのいました!」とかやっちゃったりとか。
逆パターンも考えられる。ねづっちのなぞかけに対し、徹子が「今のは、どういったことなの?」と、逐一解説を求め、徹子が「つまり、○○と△△ということで……なるほど。分かりました……」となり、ねづっちの討ち死に。「徹子の部屋芸人」の仲間入りとなってしまったりしないだろうか。果たして。
オープニングから、「今日は『徹子の部屋』、ととのいますよ!」と、徹子があおる。ハードル設定がいきなり高い。今回の収録を「すごい楽しみにして、ワクワクして」いたらしく、「ととのいました!」という言葉を聞くと、「お母さんが『ご飯ができましたよ』と言うのと同じぐらいうれしい」と、とにかくワクワク感だけは高そうな例えで徹子は二人を出迎えた。
とはいえ、
「その類のものは自分はダメなので。説明されてもよく分かんないというぐらいものですから」
とのことで、若干前述の不安が頭によぎるが、最初のお題は、唐突に出された。お題は「左脳」。
「けっこう乱暴なフリ方をされるんですね!」
と相方の木曽さんちゅうがツッコみつつも、ねづっちが
「ととのいました!」
すると徹子、
「えっ、ホントにぃ!? スゴい、みなさん!!」
と、大きく拍手しながら、娘さんのように大喜び。次のお題は、徹子といえば、これ、「パンダ」。パンダとかけて、コンセントと解く。その心は、「ささないと、困ります」。お見事! 徹子、またも大喜びだが、お題が最も大好きなパンダだったことで、
「サトウキビとか柿とかリンゴも好きです」
と、徹子、パンダ情報のほうに話を広げちゃった。さて、楽しくなってきちゃった徹子の波状攻撃が、ここから始まる。「キムチ」、「まぜごはん」、「ピッチャー」と、ハイペースにお題を投げかける。どれもなんとも意外な方角からの球で、さすがに「お題の関連性がまったくないですね」と苦笑ぎみながらも、次々こなしていくねづっち。
結果としては徹子さん、なぞかけに大喜び。何度も「わー!」とか「すごい!」、「お上手ねえ!」とか言ったりして終始娘さんのように、ご機嫌。大成功の部類と言っていいかと思うのだが、あまりに大喜びでのお題連発が、さながら千本ノックか百人組手のよう。「プロパンガス」、「エビぞり」、「コマーシャル」(CMに入るのを制して出した)、「ちゃんこなべ」と、徹子からのなぞかけは続く。ねづっちのライフポイントは大丈夫か。
そして、ピンチが訪れた。お題は「魚の目」。ねづっち、「魚の目」自体を知らないという。「痛みはあるんですか?」と、症状をたずねたりしつつ、鮮やかにクリア。それなのに、間髪いれずに、「キツネ!」。
……ねづっち、ぼろ雑巾のようになってしまわないだろうか。エンディングを告げる曲が流れ始めてからも、ロスタイムをフル活用するかのように「あみだくじ!」と、最後まで貪欲だ。
この好結果のかげには、要所要所で「なぞかけの素質あるんじゃないですか?」「モナコ公国ということですね」と、相方の木曽さんちゅうが逐一細かく丁寧にアシストしていたことが、かなり重要だったような気がする。分かりやすく噛み砕く役割というか。もしかしたら、この「気くばり解説」がなくて、ねづっち単独だった場合、流れが止まってしまい、やっぱり「徹子の部屋芸人」状態になっていたんじゃないかという気がした。
だけど。
「大変ととのいました! ”コロン”のおふたり、ありがとうございました!」
”W”がどっかいっちゃった。楽しかったけど、コンビ名はうろ覚えだったのか。それともこれが、徹子さんなりの略し方なのか、疑惑の残るエンディングだった。
(太田サトル)
『ととのいました! おやこで「脳活」! なぞかけドリル [単行本(ソフトカバー)]』
ねづっち、ラップも上手なんだよね
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