「ダイドードリンコ」は、なぜ”ドリンク”じゃなくて”ドリンコ”なんですか?
気になって仕方がない素朴なギモンを直接企業に聞いてみよう、という本連載。
缶コーヒーの季節である。飲むだけでなく手軽に買えるホッカイロ的存在としても缶コーヒーは便利である。手が温かくなるし、胃も温まる。これで約100円は安い。中でも好きなのがダイドーブレンドコーヒーである。パッケージが茶色で渋く、ついつい選んでしまう。他メーカーの缶コーヒーはギラギラしすぎで、見ていて辛い。「私を買って下さい」オーラが出すぎているのだ。ダイドーくらい控えめの方が愛おしさを感じてしまう。
しかし、そんなダイドーに突っ込みたいところが1つある。なぜ「ダイドードリンコ」という社名なのか。「ダイドードリンク」でいいじゃないか。「ドリンコ」って悔しいけど、ちょっと可愛いじゃないか。「女の子」という意味なのか? ならば男の子はこうか?
「ダイドードリンオ」
力強い感じがする。これはどうか。
「ダイドードリタロウ」
やんちゃな坊主な気がする。こんな女の子のパターンもあるのだろうか。
「ダイドードリンミ」
Dreaminみたいで、これもアリではないか。とまあ、こんな妄想はさておき、なぜ「ドリンコ」なのか気になりすぎる。そこで「ダイドードリンコ 広報」に直接、聞いてみた。
「ダイドードリンコはなぜ”ドリンク”じゃなくて”ドリンコ”なんですか?」
担当者(女) 私たちの社名には私たちの、会社に対する考え方が表れているんです。
お堅い理由のようだ。
――是非、教えて下さい!
担当者 まず「ダイドー」のほうから説明させていただきます。この「ダイドー」は元々の設立母体である「大同薬品工業株式会社」の「大同」なんです。これを国際化時代の総合飲料メーカーにふさわしく英文字表記とし、「ダイナミック(Dynamic)」と「ドゥ(Do)」にちなんで「DyDo」としています。
国際化時代とは……また壮大なテーマである。しかも「ダイナミック」って……。そんなオーラは感じたことはない……。まあ「ダイドー」はいい。問題は「ドリンコ」の部分である。
――「ドリンコ」のほうは、どういった由来なんですか?
担当者 はい、「ドリンコ」は「コーヒーを中心とする嗜好飲料、健康飲料などの製造と販売をビジネスのテーマとする」という決意を表現したもので、英語の「ドリンク(Drink)」に「仲間・会社」を意味する「カンパニー(Company)」をプラスした当社の造語なんです。
――そうだったんですか。勉強になりました。
担当者 つまり、「ダイドードリンコ」というのは「ダイナミックに活動するドリンク仲間」を表現している会社名となります。
完璧に謎が解明された。「ドリンコ」の「コ」はCompanyの頭文字Coで「コ」だったのだ。失礼ながら笑ってしまったのが「ダイナミックに活動するドリンク仲間」というマジメなまとめ方だ。ドリンク仲間ということは、それを飲んでいる我々もドリンク仲間であるはずだ。つまり、ドリンコの「コ」は自分自身のことだったのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! というユリイカ的な驚きとともに、今日も缶コーヒーを飲むのであった。
引き続き、皆さんのフレッシュなギモンを募集中です。ディープでインパクトのある、くだらないギモンをお待ちしています。
(酒平民 林賢一)
(お徳用ボックス) 復刻堂 ウルトラ大怪獣レモネード 350g×24本
俺らドリンク仲間!
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