親の名前が霞むほど? 成功した2世セレブの第1位はあの「理想の息子」
英語で「銀のスプーンをくわえて生まれる」という表現があるが、これは「お金持ちの家」に生まれた御曹司・お嬢様のことを指す。では、「金のスプーンをくわえて生まれる」とは? ずばり、「お金持ちというだけでなく、最高に恵まれた環境」に生まれること。トム・クルーズの愛娘スリや、ウィル・スミスの子どもたちなど、いわゆる2世が「金のスプーン」組だといわれている。
周囲からチヤホヤされがちな2世の多くは、アルバイト感覚でいとも簡単に芸能界デビューする。が、現実は厳しく「○○の息子/娘」として終わるケースがほとんど。ストレスから麻薬やアルコールに溺れるケースも少なくない。しかし、中には才能を開花させ、親を超える大スターへと成長する2世も存在する。今回は、親よりも子どもの方が有名になった「大物2世セレブベスト5」をランキングしてみた。
第5位 マイリー・サイラス (父:ビリー・レイ・サイラス)
ディズニーの人気青春ドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』で、アメリカ一のアイドルへと登りつめたマイリー・サイラス。17歳にして年収42億円(2009年度)を稼ぐ彼女は、ドラマだけでなく、歌、映画、関連グッズ全てが飛ぶように売れる「ドル箱タレント」として重宝がられている。
父のビリー・レイ・サイラスは人気カントリー歌手だが一発屋としてのイメージが強く、マイリーは学校で「一発屋の娘」といじめられていた。ビリーは『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』でも父親役として出演しており、娘のおかげで仕事量は激増。ここ1年の言行が「アイドルらしからぬ」とバッシングされるマイリーに理解を示し、かばい続け、温かい目で見守っている。
第4位 グウィネス・パルトロー (父:ブルース・パルトロー/母:ブライス・ダナー)
『恋におちたシェイクスピア』(98)でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を獲得したグウィネス・パルトローは、エレガントなルックスと確かな演技力を持つ正統派ハリウッド女優。映画1本の出演料は8億円と言われており、トップクラスの女優として大物プロデューサーたちの人気を集めている。
父のブルース・パルトローはデンゼル・ワシントンの出世作となったテレビドラマ『St. Elsewhere』などのプロデューサーとして活躍。母のブライス・ダナーは舞台女優としてトニー賞を獲得後、育児に専念。子どもたちが独立してからはテレビドラマを中心に活動し、『ふたりは友達? ウィル&グレイス』などでエミー賞を受賞している。
仲良し親子として知られているが、映画界で成功をおさめているのはグウィネスのみ。彼女自身も一男一女の母親であり、子どもたちが将来母を超える3世になるのかどうか楽しみ。
第3位 チャーリー・シーン (父:マーティン・シーン)
昨年末からDV裁判騒動でタブロイドを騒がせたチャーリー・シーンは、今、アメリカのテレビ界で最も稼ぐ役者と言われている。シーズン8に突入した人気コメディー『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』の出演料は、1話あたり約200万ドル(約1億7,000万円)。ワンシーズンで、20億円以上稼ぐ計算となる。
父のマーティン・シーンは映画『地獄の黙示録』のウィラード大尉役で知られる名優で、ハリウッド映画を超えたテレビドラマ第一弾と言われている『ザ・ホワイトハウス』で大統領を熱演。
麻薬やアルコール依存症などトラブルにまみれながらも役者として認められ、仕事のオファーが途切れないチャーリー。業界人の受けがとてもよい彼だが、これもまた2世の特権なのかもしれない。
第2位 アンジェリーナ・ジョリー (父: ジョン・ヴォイト/母:マルシェリーニ・ベルトラン)
1999年に『17歳のカルテ』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞したアンジェリーナ・ジョリー。ブラッド・ピットと大家族を築き、慈善家としても知られている。
父のジョン・ヴォイトも『帰郷』(78)でアカデミー賞に輝いた実力派俳優だが、オスカー獲得直後に家出し、愛人との生活を開始。アンジェリーナは、自身がアカデミーを取った瞬間「父は、この瞬間私たちを捨てる決心をしたのね」と感傷的な気持ちになったと告白している。なお、母のマルシェリーニ・ベルトランも女優であったが、幼い子ども2人を抱え女優としてのキャリアを断念している。
疎遠になっていた父とは『トゥームレイダー』(01)で共演。父、娘という役を演じたが、アンジェリーナいわく「セラピーみたいなものだった。あの時期、ああいう形での接触を、お互いが必要としていた」。また、初めて難民キャンプを訪れたとき「父に捨てられ心に深い傷を負った私は痛みを知っている人間だと思っていたけど、とんでもなかった」と感じ、慈善活動に没頭するきっかけになったとコメント。大女優になった今でも、何かにつけ父の影を感じているようである。なお、最悪の父娘関係だとされている2人だが、近年ブラッドの働きかけで和解したと伝えられている。
第1位 キーファー・サザーランド (父:ドナルド・サザーランド /母:シャーリー・ダグラス)
世界中で大ヒットした海外ドラマ『24 – TWENTY FOUR』のジャック・バウワーが当たり役となったキーファー・サザーランド。ドラマ1話で5,000万円のギャラを稼ぎ、エミー賞とゴールデン・グローブ賞も獲得、ハリウッド殿堂入りも果たしたキーファーは、同作でA級スターの座を手に入れた。
父のドナルド・サザーランドは名脇役として知られ、ハリウッド映画界に必要不可欠な存在。『カサノバ』(76)、『JFK』(91)、『プライドと偏見』(05)など数々の名作映画で、主役の存在を食うほど強いインパクトを見る者に与えている。母シャーリー・ダグラスはカナダで活躍する個性派舞台俳優で、キーファーと映画で共演したことがある。
物心ついた時から役者になりたかったというキーファーだが、親のコネに頼りたくなく15歳で自立。家を出るとき、ドナルドはキーファーがまだ幼い頃、2人で釣りをした時のモノクロ写真を手渡し、裏にアドバイスの言葉を添えた。その言葉はキーファーの役者人生に大きな影響を与えたという。ドナルドは、息子は自分を超える俳優に成長したと喜ぶが、キーファーはまだまだと謙遜。最も理想的なハリウッドスター父子だと言われている。
次点で、ヘンリー・フォンダを父に持つジェーン・フォンダ、ゴールデン・ホーンを母に持つケイト・ハドソン、カーク・ダグラスを父に持つマイケル・ダグラス、スーザン・サランドンを母に持つエヴァ・アムッリ、などなど。20年後の同ランキングには、トム・クルーズ、ブランジェリーナ、ウィル・スミスの子どもたちが1位、2位を争うことになるのだろうか。楽しみである。
しつこいけど、日本が誇る2世セレブです。
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