ラブラブ写真や直筆FAXまで! ”ジェフくん”による松田聖子の暴露本とは?
――『ジャニーズおっかけマップ』『タカラヅカおっかけマップ』や、”松田聖子の愛人ジェフ”による『壊れた愛』など、芸能人の研究本・暴露本など問題作を次々と刊行してきた、鹿砦社・松岡利康社長。”言論の自由”を守るために闘ってきた、社長の壮絶出版人生に迫っちゃうぞ~!
【松田聖子暴露本編】
前回お伝えしたように、数えきれないほどの殿方と浮名を流した松田聖子ですが、意外にも相手方から訴えられたり、追いかけられたりすることはほとんどありませんでした。ただ、唯一の例外が、NYに行った際にちょっかいを出したジェフ・ニコルス。ジェフくんと聖子ちゃんは、1990年代前半に出会い、結婚の約束ばかりか、子どもの名前まで決めるほど、情熱的に愛を育んでいました。なんでもそれは、神田正輝との結婚生活があまりうまくいっていなかった頃のこと。もっとも、”神田とうまくいっていなかった”、”結婚の約束もした”というのは、すべてジェフくんサイドの言い分のため、聖子ちゃんの本心は定かではありませんが……。
そんなジェフくんの”聖子への愛”をまとめたのが、『心からの愛』、『壊れた愛』(ともに鹿砦社刊)の2冊。言わば、ジェフ・ニコルスから松田聖子に宛てた、壮大なラブレターです。
94年9月に出版された『心からの愛』は、3章仕立てになっており、第1章は日本で”ジェフ・ニコルスは日本の大スターとの恋愛を暴露した最低の男”とのレッテルを貼られたことに対するジェフくんの弁明。2章はジェフくん自身の、驚くほど純粋な恋愛観、3章にはジェフくんの趣味趣向についてが延々と語られています。
「”セックス”。それは、汚れのない美しい行為であり、二人の愛を象徴する証であると僕は考えている」「その二人がどんな状況に置かれていようが、互いを求める気持ちは純粋なものである。(中略)空が二つに裂け、その裂け目から天使が涙を流している……真実の愛のイメージは、僕にはそう感じられる」(ともに『心からの愛』第2章 愛の形)といった彼の恋愛観は、曲がりなりにも芸能界に身を置く者とは思えない驚きの白さ。ただ、『心からの愛』は暴露本にしてはパンチが薄く、鹿砦社社長の松岡利康さんも、
「『心からの愛』は、注文が20万件くらい来るくらい前評判がよかったんだけど、出し惜しみしちゃってる内容だったんだよね。ジェフ・ニコルスの話はたくさん載ってるけど、松田聖子との恋愛の具体的な内容がほとんど載ってなかったから。蓋をあけたらガッカリ、という感想も多くてねぇ」
その反省を活かし、翌年8月に出したのが『壊れた愛』。こちらは、聖子ちゃんがジェフくんに宛てた数々のFAXや、公園に浜辺にベッドに、いたるところでのイチャイチャ写真が散りばめられているのが最大の見どころです。
聖子ちゃんからのFAXは、決して上手いとは言えない英語で手を変え品を変え”好き好き好き好き”と書き連ねられ、ときには女の子やパンティーなどの謎のイラストまで描かれている豪華仕様。例えば、以下のような調子です。(日本語訳版を掲載)
『あなたに会いたい
あなたに会えなくて寂しい
本当に愛している
あなたに狂っているの
(中略)
そして……これは質問よ
これは何?(※すぐ横に、パンティーのイラストが描かれている)
あなたは知っているわよね』
『今、きっとあなた、シャワーを浴びているんでしょう。
きっと今のあなた、セクシーね。
私、我慢できないわ。
私にはとってもいいものが必要なの。
あなたはそれが何か知っているわ。
うーん、とても素敵なの。』
本に書かれている内容も、「聖子はアラン・リード(ジェフの次の恋人)に僕と同じように『私がいなくて寂しい?』と電話した。まったく君はよくやるよ。だけど本当にこれが君の望んでいたことなのかい?」など、ジェフくんのコメントもいささか皮肉めいていたり、聖子ちゃんとジェフくんがドラッグ”エクスタシー”を常用したセックスに溺れていた話が載っていたりと、前作とは打って変わって過激なものに。
「”エクスタシー”自体、この本で有名になったんだから♪」
と、松岡さんは満足そうですが、前作で「天使が涙を流している……真実の愛のイメージは、僕にはそう感じられる」と美しい文言を並べ立てていた、心の綺麗なジェフくんは一体どこに? 1年の歳月を経て、天使は堕天使に変わってしまったのでしょうか。ただ、松岡さんによると、暴露本を出した理由は、
「本人は『どうしても名を売りたいんだ』とガツガツしているタイプではなかったけど、やっぱり売名なんだろうな~。ジェフくんは日本でタレント活動をしたいという思いが強かったから。この本の騒動の後、事務所に所属したけど、彼は時間にルーズで、仕事をすっぽかして寝ていたりして、結局事務所クビになったらしいよ。会ったときは好青年という印象だったんだけどねぇ」
とのこと。本の中でジェフくんは、情熱的に愛し合った聖子ちゃんの手のひらの返しように憤慨していますが、ジェフくんもジェフくんで、恋愛に対してまっすぐな純粋さと、聖子ちゃん人気に乗っかって売名行為をする計算高さの二面性を持っているあたり、お似合いカップルだったのかも?
(朝井麻由美)
まだジェフくんが天使だったころ
悪魔になったころ
芸能界を正すお薬はないものですかね~
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