偽造Dカップ製造方法を伝授! 「I LOVE mama」で詐欺レース開催中
サタデーミッドナイトのお供、『ランク王国』(TBS系)を見ていたら、「渋谷ギャルに聞く、つけまつ毛着ける? 着けない? アンケート」という興味深い企画をやってました。結果、なんとつけま率、脅威の70%超え! つけまの無い人生なんて「マジ無理っしょ!」とのこと。つけない派の意見では「彼氏が嫌がる」というのが多かったです。モテ目線をもなぎ倒すのがギャルメイク。そして「I LOVE mama」(インフォレスト)においてのつけまつ毛もまた、単なるメイク用品という意味を越え、果てないちびコ愛と自己実現のメタファーになっています。今月は一体どんな盛り=愛情表現が飛び出すのでしょうか?
<トピックス>
◎完全版 美ママの詐欺と偽装の手口を追え!!
◎ママサーHAPPYガイドブック
◎激録!!! 美ママ4人の密着レポート24
■千の仮面を持つ美ママ
今月はみんな大好き詐欺特集です。詐欺と言っても、「オレオレ」や「イルカの絵を買わされた」という類ではないですよ。「I LOVE mama」における詐欺とは、あらゆる技を駆使してどんだけ素顔から遠ざかるかを競うレースです。奇しくも運動会シーズン、脳内BGMをクシコスの郵便馬車にして、美ママの詐欺レースを観戦したいと思います。
第一レース、「デカ目詐欺」合戦。ラブママの魂とも言えるデカ目作り。「真のデカ目を手に入れるため、試した技は数知れず」のママたちがその奥儀を惜しげもなく披露しています。「ないんだったら作ればいい(はあと) 前髪ONでデカ目度アップ」「これこそ人工アイランド(はあと) 下ライナーで目幅を広げる!」など目からウロコのテクがザクザク。
小顔、立体顔、くびれ、美脚……と美ママたちの果てしなき詐欺レースは続きます。個人的にビックリだったのが、「美乳詐欺」。ちびコに吸われ過ぎて、富永一朗センセイの描くおばあちゃんのおっぱい(『お笑いマンガ道場』より)になってしまったしぼみ乳を、1)ハイライトパウダーでベースの盛り、2)小さめのヌ―ブラでやんわり上げ、3)さらにジャストサイズのヌ―ブラを重ねづけ、4)濃いめのパウダーでシェーディング、5)2カップ上のブラで全体を覆う……で、奇跡のDカップへ! これは輪島塗式盛りパイとして、心の無形文化財に登録するしかありません。
この詐欺レースを締めくくるのは、「写メ&プリクラ詐欺」。実物よりも価値があるケータイ写メをどんだけ盛って撮るか、美ママたちのあくなき追求は続きます。機種(docomo●●など)、光(明るさ+1、曇りモード、お風呂のライトなど)、角度(ナナメ45度上など)、に各人の撮影ポイントをプラスして詳細に解説。「カラコン+三重つけま+目頭ラインの三点盛り」は基本中の基本、「鏡を見ながら鎖骨に力を入れて」などのど根性系、「こだわりの右上オーバーアングル撮りで顔の面積30%カット」、「正面+横を2で割ったアングルで3D効果」などは、難解過ぎて理解不能……。
認識か、存在か。人間の根源はどこにあるのか……と哲学的な領域にまで考えを及ばせずにいられない、今月の詐欺特集。しかし美ママたちに言わせれば「盛れてる私が本物(はあと)」とのこと。「千の仮面を持つ美ママ」なんですね。
■ママサーは女子会にあらず
今月号のブックインブックは「決定版★ママサーHAPPYガイドブック」であります。全国にあるママサー(ママたちのサークル)の知られざる生態を探るというこの企画。”ママサーリアル白書”では「イマドキのサーメン事情を徹底調査」とのこと。「サーメン? もしやの下ネタっすか?」と思った貴女のために解説しますと、「サーメン」とはサークルメンバーの略、ちなみに「ミーツ」というのはミーティング、いわゆるイベントのこと。1,000人を超えるメガサークルも存在し、我らがアイドル、モデルの日菜あこちゃんも、そんなママサー代表の一人です(ちなみにあこちゃんは総代表)。
「ギャルだから」と色眼鏡で見られがちの彼女たちですが、「ミーツ中の敬語と喫煙は禁止」「悪口は絶対に言わない」「モラルのある行動を取ること」など厳しい規律に則って活動しているサークルが多数。中には「公園に落ちてるゴミを拾う」とか「ちびコの将来のためにアツい政治談議をすることも」などもあり、皆さん、良き美ママであることに痛々しいほどひたむき。逆に真面目過ぎです。ママサーは、お金と大人の事情の匂いがぷんぷんする女子会ブームとはひと味もふた味も違うようです。
今月はとにかく詐欺特集が見ものです。徹底した読者参加スタイル、切り口の斬新さ、真似しやすさ、秀逸なキャッチ……「I LOVE mama」の魅力の全てがこの特集に詰め込まれているといっても過言ではない程。さらに今月は、大阪ミッシーこと三島菜穂ちゃんの単独ページもありますよ。ラブママ内では決して居心地のいい年齢ではない27歳のミッシー。カレー屋→スーパー内の洋服屋→パチンコ屋→エゴイストの店員→イベントコンパニオン→キャバという華麗なる経歴と、そこから生み出された圧倒的な眼力に、いつもはあこちゃん推しの筆者もメロメロ。「I LOVE mama」とともに、三島菜穂ちゃんをチェックしてみてください。
(西澤千央)
富永センセーの味わい深い絵を見て考え直して
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