目撃、アッコの絶対君主制度! 『アッコにおまかせ!』潜入レポート
日曜日の午前10時50分に赤坂サカス集合。わざわざ応募してまでご長寿番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)を見にやってくる男女とは一体どんな者なのか。暇つぶしに芸能人が見れればラッキーという感覚の人々か、番組の大ファンなのか。謎である。まぁ、言ってみれば私も謎の中の一人ではあるが。
秘密のベールに包まれた『アッコにおまかせ!』の観覧データはこちら。
観覧方法:番組公式HPにある観覧応募からエントリー
客層:20~50代、カップル、男性一人もいるが女性グループメイン
収容人数:およそ100名
収録時間: 1時間の生放送
特典:収録後に抽選によるプレゼントと全員に配られる番組特製ステッカー
※デジカメによる写真撮影OK。収録中でも撮り放題
かつて、山瀬まみが「結婚を報告したらアッコさんが抱きしめてくれたんですけど、彼よりもがっしりしていて男らしかった」と語り、さらには「和田という男」と言われている芸能界一の豪傑・和田アキ子を生で見るのは初めてだ。安東弘樹アナウンサーの華麗なる生スポット番宣が終了したのち、ついにアッコが登場! が、生アッコの大きさは「想像以上でも以下でもない」テレビで見たままの感じだ。な、なんだ想像より華奢で、少なくとも男には見えないぞ! 抱きしめてもらってないので分からないが、芸能界を牛耳る女傑というオーラはない。しかし、タイトスカートの下からのぞく脚が白くて細くて美しい。さすがにそのへんを歩いている60歳のおばはんとは違う。アッコの意外な、女としてのポテンシャルの高さに驚かされた。
この日は「アッコにおまかせ!25周年記念」ということで、番組開始時の1985年を振り返るという平和な企画が始まる。平和すぎて途中から少々退屈に……。アッコが最もエキサイトしたのはタバコ値上げのニューストピック。禁煙に成功し本も出したということで、タバコについて語る語る。このタバコにまつわる一連のアッコ語りにより、この後あるはずだったクイズコーナーがなくなってしまった模様。おいおい、スタッフはそれでいいのか? 時間がおしても、アッコに注意できる人間はこの場にはいないのか? 「アッコ絶対君主制度」が垣間見えた。
CMは放送中2回あり、その間談笑している出演者の中でアッコだけが毎回裏に下がっていた。メイク直しか一服か。あんなに熱弁しといてホントにタバコやめたのか? 今回の出演者はアッコと峰竜太に加え、準レギュラーの勝俣州和、TKO、マリエ、JOY。が、そんな新参者などがアッコに絡めるワケもなく、ひたすらに愛想笑い。峰なんかはアッコが何もしていなくても笑い顔だ。しかし、そんなメンツは置いといて、ある年代以上の視聴者に『アッコにおまかせ!』といえば必ず出てくる名前。そう「ハ~ヒフ~ヘホ~!」の吉村明宏である。
知らない方のために軽く説明すると、彼はオーディション番組で和田アキ子のものまね(主にハ行で歌う)がウケてデビュー、下積みを経て和田アキ子本人に気に入られ『アッコにおまかせ!』にレギュラー出演することになる。吉村の担当コーナーは、毎週どこかの地方からの生中継で、放送中に居場所を発表するというものだった。
「ハ~ヒフ~ヘホ~! みなさん来てくださいねー!」
と叫んでいた。見ていた者は誰もが「ああ~、今日も私の町じゃなかった。近くなら絶対行くのに!」と悔しがり、吉村に生放送中に会えることを夢見たものなのだ。子供だった当時、吉村の芸風の何が面白かったのか今にして思うと謎なのだが、『アッコにおまかせ!』の全盛期は彼と共にあったことは間違いない。25周年企画なのだから何か吉村メモリアル映像などやってくれたらよかったのにと思った。
「ああ、ここに吉村がいてくれれば」。そんなことを思っていたら、エンディングコールの時間だ。「アッコに~」「おまかせ!」と観客全員でピースサインを掲げ、穏やかに終了。その後は、番組グッズが5名に当たる観覧者へお楽しみ抽選会が行われた。「まあどうせ当たらないだろう」と思っていたら、やはり当たらなかったのだが、TKO木下からプレゼントを受けとった当選者が、鶴瓶のものまねを独占で見せてもらっているのは少しだけ羨ましかった。
(みかのはらミキ)
【アッコには関係ないけど見逃せない情報】
・前説は『あらびき団』(TBS系)でおなじみのメグちゃん。あらびき団でのイタい芸風とは違って、完璧な前説を披露。「アッコに~」(スタッフ)「おまかせ~」(客)の掛け声の際にピースサインを掲げる指導や、間違えてグーを出してしまった客に「それはいいともですよ~」なんていじる姿も板についていた。
・安東弘樹アナウンサーが客席に座り「この後はアッコにおまかせ!」と番宣する時が画面に映り込む唯一のチャンス。向かって左側のブロックに座れるよう、集合時間より早めに行くのをおすすめする。整理番号が早い方が、安東アナ付近の席に座れるのだ。
みかのはらミキ
漫画イラストレーター。80~90年代好きで、有名人を「やや~最大に美化」して描くのが持ち味。「星ぽえ夢」スタッフとしては雑誌イラストや携帯コンテンツなどでも活動中。
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