「このボタン押したらどうなんの?」、Twitterから去るセレブが帰る場所は?
140文字以内のつぶやきで、ネットの世界を広げていくミニブログTwitter。先日、大規模な不具合が発生したばかりだが、日本でも若い世代を中心にヘビーユーザーが増えている。
またTwitterは、「セレブパワーを十二分に発揮できる場所」としても注目されている。多くのセレブがハイチ大地震の寄付支援をTwitterで呼びかけたり、Twitterで自殺志願者を説得したデミ・ムーアの美談など、「プロモーションやファンとの交流だけでなく、短いつぶやきで大きなイメージアップ効果が得られる」とセレブの間でも人気なのだ。
しかし、ここにきてセレブがTwitterから離れつつあるという現象が起きている。一体なぜなのだろうか。
■アンチ対策に辟易
多くのメディアが指摘するように、アンチからの攻撃にうんざりしてTwitter絶ちするセレブは少なくない。浜崎あゆみに激似と言われている『プレイボーイ』モデル、ティラ・テキーラは、ゴシップ・ブロガーのペレス・ヒルトンとTwitterで大喧嘩を繰り広げ、「人を見下してばかりのアホ」「差別ヤロウ」と書き捨て、アカウントをクローズした。ちなみに、このペレス・ヒルトンは、リンジー・ローハンやテイラー・マムセンなど、数多くのセレブとTwitter上で口論し、それを自身のセレブ・ゴシップ・サイトのネタにしているタフなオカマである。
W不倫を成就させた歌手リアン・ライムスは、略奪したエディ・シブリアン(『CSI:マイアミ』に出演)の前妻が産んだ息子の前で、彼とイチャイチャとディープキスしまくっている姿がパパラッチされ、Twitterに非難が殺到。「知らない人からの悪口書かれるのは不健康」と、Twitterを止めると宣言した。1週間もしないうちに「みんなのこと愛しているから戻ってきたわ!」と再開させたが、ツイートは控えめなものとなっている。
デイヴ・マシューズ・バンドのデイヴは、1日に20回以上ツイートするTwitter中毒者であったが、音楽誌「ローリング・ストーン」にそのことを冷やかされ、おまけに彼独特の子どもっぽい書き方を笑いのネタとされて、更新をばったりとストップした。記事を書いたのはアンチではないだろうが、「事実だけど、かわいそう」と同情が集まった。
■恋愛優先でTwitter離れ
一方で、ポジティブなエネルギーに溢れ、「アンチに強い」とされる若きセレブたちが、Twitterを離れようと思う一番の理由は、何と言っても恋人の存在。
マイリー・サイラスも、豪州出身の恋人リアム・ヘムズワースから、「Twitter? 僕はしないし、君も止めなよ。2人の時間が減るだけだよ」と言われ、親が止めるのも聞かずに、Twitterをさっさと卒業。「ファンより男をとるのか!」とタブロイドに書かれ、「プライバシーが欲しいだけ」「なにを書いてもゴシップにされるし」とラップで弁解した動画をYouTubeに掲載した。ちなみに、マイリーは若さゆえTwitterで失言することが多く、イメージを守るために「これでよかった」とも言われている。
「Twitterに別れを告げる時が来ました。ファンのことは愛してるけど、誰でもアクセス可能っていうのが嫌なのよね」と、突然さよならツイートをした、人気アイドルのデミ・ロバート。実は、彼女は昨年夏に、元カレであるマイリー・サイラスのパンクな兄とTwitter上でケンカを繰り広げた前歴がある。今年5月にジョー・ジョナスと別れた後も、明らかに彼に向けたツイートをしており、反応が鈍いからか「ネットにイラつくことってない?」など意味深な書き込みをし、Twitter卒業宣言に至ったのだ。しかし、彼女の場合1週間後に「だ~れだっ!」と、ただいまツイート。仕事関連のツイートも多かったため、復帰の道を選んだと見られる。
■去り際まで注目される煩わしさ
しかし、何といってもセレブがTwitterから離れる最大の理由は、「思ったより面倒くさい」「忙しくてそんなヒマない」ではないだろうか。
先日、レディー・ガガにフォロワー数を超えられたブリトニー・スピアーズも、毎日つぶいやているわけではない。おまけにつぶやきの大半はマネジャーによるものである。
他人への批判などを散々ツイートした挙句に、Twitter卒業宣言をした歌手のジョン・メイヤーも、数カ月前に「Twitterって終わってるな」と、つぶやいている。彼の場合は、飽きて、面倒くさくなったのだろう。
そのジョンを「Twitterばかりしている」と振ったジェニファー・アニストンは、「成りすまし対策のためにTwitterアカウントを開こうと思っているの。でも、忙しいからツイートは出来ないけど」と、Twitterに魅力を感じないとコメントしている。
Twitterから離れるセレブがどこへ行くかというと、もともとアカウントを持っているFacebookに帰るようである。世界最大のソーシャル・ネットワークであるFacebookの方が、コンテンツのコントロールがしやすく、より良いツーウエイ・コミュニケーションがとれるなど「使い勝手がよく、気楽」なのだろう。
なお、人気を知るバロメーターともなっているTwitterでは、去り際も大事とされている。ミーシャ・バートンのように、ただ突然ツイートを止めるだけでは、誰も気に留めてくれないシビアな世界なのである。ちなみに、ジョン・メイヤーの最後のツイートは、「あれ? このボタン押したらどうなんの?」(その後アカウントは削除)。「デリート・ボタンのことか!」「かっこいい!」「さすがジョン!」と大反響を呼び、結果あれほど大きなニュースになったのだ。
止める最後の瞬間まで注目されるセレブたち。彼らにとってTwitterは、やはり「面倒くさい」ものなのかもしれない。
放置して早3カ月です。。
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