千原ジュニアは「吉本のごり押し!」、FUJIWARA・藤本のガヤは本心!?
今回ツッコませていただくのは、9月21日に放送された『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の「女子アナが選ぶ 好きな芸人GP」。
「テレ朝女子アナはもちろん、系列局からフリーアナまで、総勢244人が選ぶ」というのだが、まずどうしても気になってしまったのは、選ぶ側が記名制であるということ。選出者の名前も選んだ理由も公表されてしまうとなると、仕事上の付き合いのある芸人、さらにはポジション的に立てなければいけない芸人を選出する人は当然多いだろう。それは「好きな芸人」と必ずしも一致はしないはずだ。
さらに、気になったのは、同番組のこの手のランキング企画においてこれまで常に上位とされた千原ジュニアが5位どまりだったこと。ネット上では千原ジュニアに関して、これまで散々「吉本のごり押し」という批判がされてきたが、今回、FUJIWARA・藤本(フジモン)がまるでネット世界の代弁者のように、この点から本人を攻撃していた。
「(千原ジュニアは)吉本のごり押しのくせに!」
「逮捕されちゃえば良い!」
こうした発言について、一部ネットでは「フジモンを見直した」などと評価する声も出ていたが、果たしてそうだろうか。わざわざ「ごり押し」とテレビで、しかも本人の目の前で言うこと、それに対してニコニコ返すジュニアのやりとりは、巧妙なバッシング対策であり、予定調和に見えてならない。「肉を切らせて骨を断つ」ならぬ、「骨を守るための肉切り」というのか。
そして、収録後には、フジモンが千原ジュニアに「アレ(『ごり押し』発言)、良かったで♪」などと握手を求められたりするのではないか……そんな様子まで想像してしまう。
その一方で、千原ジュニアが「吉本のごり押し」であるとすれば、吉本興業の先輩芸人たちの「ごり引き(ごり下げ)」に見えてならなかったのが、はんにゃ・金田だ。「好きな芸人」が順に発表されるなか、何度も何度も思わせぶりに映されるのは、はんにゃ・金田のアップばかり。誰もが「そろそろ金田が出るだろう」と思わずにいられない演出で、周囲の芸人たち・先輩たちも盛り上げるだけ盛り上げておいて、結果は25位以内に入らず、ただの1票どまり。
さらに、先輩たちにイジられつつも、開き直ることも言い返すこともできず、笑いに変えられない金田は、ちょっと気の毒に見えた。そもそも一時は出る番組出る番組で、先輩芸人たちに「すごい人気だよな」などと異様に持ち上げられてきたはんにゃ。でも、現時点では『爆笑レッドカーペット』も『爆笑レッドシアター』(ともにフジテレビ系)も終了し、女装の歌は売れるが、本業のコントDVDは伸びてないと言われている。
「人気者」としての評判ばかりが先に立ち、特別視される状況は、はんにゃにとってどうだったのか。先輩たちの牽制・後輩潰しの洗礼ではなかったか。いずれにしろ、はんにゃが『ロンハー』に出ることにはデメリットしか見えなかった。今回のランキングがリアルな票だとは思わないが、金田はこの厳しい時期を乗り超えるべく精進してほしい。
(田幸和歌子)
『prints (プリンツ) 21 2009年夏号 特集・千原ジュニア』
千原と金田じゃどっちでもいいけどな~
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